親鸞聖人の文及び典拠等
親鸞聖人(しんらんしょうにん)の文及び典拠等
「法然上人 勅修御伝」
2022-11-04
現世をすぐべきようは、
念仏の申され方によりて
過ぐべし
十悪(じゅうあく)
2022-11-04
☆ 真蹟拾遺
十悪(じゅうあく)
殺(せつ)
盗(とう)
(いん)
妄語(もうご)
綺語(きご)
ウタヲヨミイロヘコトバヲイフ
悪口(あっく)
両舌(りょうぜつ)
貪(とん)
(じん)
痴(ち)
高田の御宝蔵に、聖人御真蹟のこの一紙が今も伝えられています。
凡愚(ぼんぐ)の罪の重さを「五逆十悪=ごぎゃくじゅうあく」とあらわしますが、聖人は十悪を書いて自戒とされたのでしょうか。
この中、口(ことば)に関わるものが一番多く、
「妄語」 染汚(ぜんま)の心で真実 に背(そむ)いてだます。
「綺語」 へつらい、心をかざった言葉。
「悪口」 愛情のない言葉で人をののしる。
「両舌」 二枚舌、中傷して人の仲を割(さく)語(かたり)口の四っです。
「イロヘコトバヲイフ」は、
言葉をもてあそぶことです。
真仏土文類
2022-11-03
また
涅槃(ねはん)と名(な)づく、
帰依(きえ)と名づく、
解脱(げたつ)と名づく、
灯明(とうみょう)と名づく、
彼岸(ひがん)と名づく、
安処(あんしょ)と名づく、
寂静(じゃくじょう)と名づく、
清涼(しょうりょう)と名づく、
甘露(かんろ)と名づく
教行証 真仏土文類
涅槃は他にも多くの名を以て呼ばれます。
生も死もそのよりどころとする帰依、 煩悩の砕かれた解脱、黒闇を照らす能力ある光明、無明の灯火となる灯明、此の岸に呼びかける彼の岸、安らかに落ち着くところ、動乱のおさまった静かな世界、暑苦しい我執の戦いへの一陣の涼風、 不死を意味する甘露、等々と名づけるのです。
聞思抄より
《参考》
教行証 真仏土文類
浄土真宗聖典(西)352頁6行目~
真宗聖典 (東)310頁3行目~
高田聖典 341頁3行目~
浄土高僧和讚 曇鸞讚 第四首
2022-11-02
浄土高僧和讚 曇鸞讚 第四首
俗世の国王が曇鸞和尚
に聞きました十方の仏国はことごとく浄土なのにどうして特に西にあるというのかと。
その答えがこの和讚です。
「私は智慧が浅いので、まだ歓喜の境地に入っていません。西方浄土以外の仏国
土まではとても思い及びません」
続く第五首には
「一切道俗もろともに帰すべきところ更になき」
とありまして、智慧いまだ浅い私、帰って行くべき国は、西方浄土以外にないのですと、身を以て示されるのです。
聞思抄より
《参考》
浄土高僧和讚 曇鸞讚 第四首
浄土真宗聖典(西)582頁[二四]
真宗聖典 (東)491頁下段
高田聖典 553頁
曇鸞和尚の浄土論註冒頭
浄土真宗聖典.153頁と154頁11行~
真宗聖典.東様.166頁と167頁13行~
高田聖典. 187頁と188頁14行~
安楽集(曇鸞大師大経より讚して)
浄土真宗聖典(七祖篇)
279頁7行目
真宗聖教全書(三経七祖部)
432頁5行目~8行メール迄
曇鸞大師の讚を訳された詩です
安楽国の菩薩たち
「わがため」「われ」のおもいなく
清き蓮の心もて
智慧より法をききたもう
親し疎(うと)しのへだてなく
往来進止ひたすらに
汎(う)かべる舟の思うまま
人を救うになべてよし
智慧の燈炬(ともしび)
夜を照らし
修行(つとめ)は心の眼ひらく
かかる功徳のほとりなき
菩薩ます国往(ゆ)かばやな
必(ひち)はかならずといふ。
2022-11-01