傳燈
【 Facebook傳統他】Facebookの管理人は、釋 大仁、当山住職です。
京都・祇園祭「鉾建て」始まる 「縄がらみ」で固定、鉾町に響くつち音
2023-07-10
祇園祭『山鉾建て』始まる…釘など使わない『縄絡み』で組み立て 前祭の巡行は17日(2023年7月10日)
祇園祭の山鉾巡行を前に、京都市内では山や鉾を組み立てる「山鉾建て」が始まりました。 祇園祭の最大の見せ場・山鉾巡行を1週間後に控えた京都市内では、7月10日から「山鉾建て」が行われています。釘やねじなどを一切使わず荒縄で縛って固定する「縄絡み」という方法で組み立てられ、完成すれば重さは10トン以上になります。 (見物客) 「釘とかがない状態でしっかり組み立てられるんだなって、改めてちょっと感動しました」 「(きょうまで)うずうずして、来られて幸せ」 山鉾巡行は前祭が7月17日、後祭が7月24日です。
《消えゆく珠玉の手技》
2023-07-06
《消えゆく珠玉の手技》
先日、久しぶりに仏像の台座の木地制作でお世話になっている木地師さんを訪ねた。
木地とは台座などの仏師が彫刻する前の木組みの事を言う。
木地師は、製材、寸法出し、各種仕口(しくち=接合形状)の技術を巧みに駆使し、堅牢性や分割可能な構造を持たせた上で、正確な八角形や丸型に成型する仕事を担い、仏師を支えてくれる大切な職人さんの一人なのだ。
大きな案件の作業ともなれば部材ひとつとっても大人が一人でやっと抱えるほどの大きさになるが、その加工精度はカンナで薄皮一枚を争うような繊細さも伴う。
仮に厨子などを組めば、そこに注がれる技法と構造は建築に近い。
数ある木地師さんの中でも高い技術を誇る彼の仕事には、前職が建具職人という経歴も手伝ってか、既成概念にとらわれない創意工夫と、木材の性質を知り抜いた見識で、
「あの人ならどんな複雑な図面を描いたとしても、新しい試みにも一緒になって実現させてくれるに違いない」
と信頼を寄せているのだ。
打ち合わせの会話で、よくこんな言葉を交わしたことが思い出される。
仕事は道具に左右されるものではないからね。
仕事をするために道具を変化させれば良いんだよ。
仏像は1000年の時を越えてゆくもの。
その台座もまた、時代を越えてなお姿を留める工夫を凝らすべきだよね。
親子程の歳の差の大先輩であるが、言葉や仕事に滲むそんな使命感(スタンス)にも共感を覚えた、愛すべき先人。
ついにまた1人、私が慕い憧れる名工がその工房を閉じようとしている、、、。
写真は、数々の依頼に応えるべく、その都度改造を重ねてきた特殊カンナの数々。
これを見るだけで胸が熱くなってしまう。
「ああ、この技術と志が失われてしまうのか、、、。」
「どうしてその“仕事の全て”を後進に伝えてくれはしなかっただろう。」
如何ともしがたい思いを巡らせながら、果たして自分自身はそうしてこれたのかと問う。
「私はこの先、少しでも多くの技と知恵を余すところ無く後進に伝えなければならない。」
補修の跡が泥臭く、そして美しい。
そんなカンナを眺めながらいっそうにそう想う。
人が人を想い、
越えて行く時代を想い、
先人の知恵を高次元で結びつけ、懸命に手を動かす。
幾つものこだわりが魂の宿った仕事を生み出すのなら、
デジタル制御で精巧なものが簡単に作られる現代において、
人の手で生み出された珠玉の技はいっそう際立ち、
その価値は永遠に輝きを増し続けるだろう。
英チャールズ国王、スコットランドで戴冠式 キャサリン妃はブルーのコートドレスで出席
2023-07-06
クランクイン! によるストーリー
英チャールズ国王のスコットランドでの戴冠式が、現地時間7月5日にエジンバラで行われた。式には、カミラ王妃やウィリアム皇太子夫妻らも出席した。
今年5月に、ロンドンのウェストミンスター寺院にで戴冠式が執り行われ、正式に英君主となったチャールズ国王。この度、イギリスを構成する国の一つ、スコットランドにて戴冠式が行われた。
Peopleによると、式典は首都エジンバラのセント・ジャイルズ大聖堂で行われた。国王は王室に受け継がれた宝物や王冠を授かった後、ロールスロイスに乗り込んで市内をパレードし、沿道から声援を受けたそうだ。
国王夫妻と皇太子がローブとレガリアを身に着ける中、この日キャサリン妃は、キャサリン・ウォーカーによるロイヤルブルーのコートドレスで出席。今年のイースター礼拝や、昨年のコモンウェルスデーの礼拝でも纏ったお気に入りの一枚で、この日はフィリップ・トレイシーのハットをコーディネートした。
またアクセサリーには、エリザベス女王から譲り受けた日本産パールの4連チョーカーと、ダイアナ妃がかつて身に着けたパールのブレスレットとドロップイヤリングをチョイス。チャールズ国王の記念すべき式典を、思い出ある品で彩った。
武相荘 能 経政 "Tsunemasa" Noh Festival at Buaiso 2022
2023-07-05
能「経政」は、源平の戦いで命を落とした平家の貴公子の物語です。
琵琶の演奏に優れ、音楽を非常に愛した若者が、自身の弔いの場に集まった人々の前に姿を現します。
【2023年10月までの限定公開!】——2022年10月、白洲正子の旧邸・武相荘に舞台を立てて開催した野外能のドキュメンタリー。
能の主役であるシテ方は喜多流・友枝雄人氏(その他出演者は下記)。
「白洲正子と能」についてのお話・青柳恵介氏。
イベント主催は旧白洲邸武相荘(株式会社こうげい)、映像制作は Nicolas Datiche 氏。
映像制作協賛・株式会社シグマ ©️2022株式会社こうげい
※本映像の許可無しでの転用・転載はお断りいたします。
能 経政 Noh “Tsunemasa”
■シテ(SHITE) 友枝 雄人(Takehito Tomoeda)
■ワキ(WAKI) 大日方 寛(Hiroshi Obinata)
■小鼓(KOTSUZUMI / Shoulder Drum) 成田 達志(Tatsushi Narita)
■大鼓(OTSUZUMI / Drum) 亀井 洋佑(Yosuke Kamei)
■笛(FUE / Flute) 栗林 祐輔(Yusuke Kuribayashi)
■後見(KOKEN / Stage Assistants) 粟谷 浩之(Hiroyuki Awaya)
■地謡(JI-UTAI / Chorus) 内田 成信(Shigenobu Uchida) 友枝 真也(Shinya Tomoeda) 佐藤 寛泰(Hiroyasu Sato) 谷 友矩(Tomonori Tani)
目利きの肖像〜白洲正子・第3回〜
白洲正子と武相荘