モンスター井上のボクシング
【 ボクシング編 】
40歳ドネア、完敗で世界王座返り咲き失敗
WBC世界バンタム級王座決定戦
ボクシングのWBC世界バンタム級(53.5キロ以下)王座決定戦12回戦が29日(日本時間30日)、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われ、元世界5階級制覇王者の同級1位ノニト・ドネア(フィリピン)が同級3位アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に0-3の判定負け(113-115×2、112-116)を喫した。40歳のドネアは昨年6月に井上尚弥(大橋)との3団体統一戦に敗れて以来の再起戦。
1年1か月半ぶりの王座返り咲きはならなかった。
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井上尚弥 vs スティーブン・フルトン
◆プロボクシング ▽WBC、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 統一王者スティーブン・フルトン―同級1位・井上尚弥(25日、東京・有明アリーナ)
前世界バンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が、WBC、WBO世界スーパーバンタム級統一王者のスティーブン・フルトン(米国)を8回1分14秒、TKOで破り、2冠奪取に成功した。4階級制覇は2018年9月の井岡一翔(志成)以来で、無敗では日本史上初。井上は2012年10月のプロデビュー以来、自身の持つ日本人ボクサーの連勝記録を「25」に伸ばした。フルトンは22戦目で初黒星。
「ボクシング・WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(25日、有明アリーナ)
計量後に両者激しくにらみ合った。その時間はおよそ30秒にもわたり、関係者が制止するほど。報道陣の取材にも応じた井上尚は「いやあ、燃えてきましたね。もちろん腹立ったんで。視線の送り方ってあるじゃないですか。ちょっと上から来てんなみたいな感じだったので」と冷静な口調ながらも、壇上で感情的になったと振り返った。
また22日の会見で相手トレーナーから、バンテージの巻き方についてクレームをつけられたことについての質問には「多分、ローカルルールをわかってないんでしょうね」との見方を示し、自身も米国内で肌に直接テープを巻いてはいけない場所では、それに従って試合を行ったと振り返った。
井上尚弥、フルトンと並ぶと「尚弥の方が腕が太い」
ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)タイトルマッチが25日、東京・有明アリーナで行われる。24日は神奈川・横浜市内のホテルで前日計量が行われ、挑戦者の井上尚弥(大橋)が55.2キロ、2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)が55.3キロでパス。井上にとってついに新階級で完成させたボディーがお披露目されたが、ファンからは「尚弥のほうがフルトンより腕が太い」「思ってたほど身長、体格差なかった」との声が寄せられた。
フルトンと比較しても井上の肉体はまったく見劣りしない。両者、上裸で行われた計量。そして、フェイスオフで近づくと2人の肉体がよりわかりやすく映った。