モンスター井上
【 ボクシング編 】
会場騒然、井上尚弥もあ然 37歳ドへニー腰痛め7回TKOの珍決着
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(3日、有明アリーナ)
元IBF王者のTJ・ドヘニー(37)=アイルランド=が、4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(31)=大橋=に挑んだが、7回TKO負けに終わった。通算成績は26勝(20KO)5敗となった。キャリア初のKO負けとなった。
当日の体重が発表され、井上は前日計量から7・4キロ増の62・7キロ、ドへニーは11キロ増の66・1キロ。今回も11キロ増と大幅に増やしてきた。
1回は慎重な立ち上がり。距離を測るドへニーに、井上が時折強烈な1発をみせる形で時間が過ぎた。2、3回は慎重な展開が続いた中で、ロープ際で井上が強烈な右を繰り出しながら追い詰めていったが、ドへニーもうまく距離をとって、交わしていく。
井上尚弥WBA王座剥奪は回避
プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)はWBA王座剥奪されない見通しとなった。16日、都内のホテルで井上が9月3日、東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者T・Jドヘニー(37=オーストラリア)と防衛戦に臨むと発表された。会見に出席した所属ジムの大橋秀行会長(59)はWBAから指令を受けていたムロジョン・アフマダリエフ(29=ウズベキスタン)との指名試合の期限(9月25日)を事実上、こなせなくなったことに言及した。
大橋会長は「保持できることになった。いろいろと交渉しました。スーパー王者は指名期限が18カ月という話もあるが、はっきりとした定義はなかったようで、そこも私は分からない」とWBA王座剥奪は回避されたと明かした。井上自らも「WBA王座の剥奪はないと。4つ(の世界ベルト)を持ってできるのは違います。会長が交渉してくれました」と感謝していた。
”PFP1位→2位に 史上初ヘビー級4団体統一のウシクが1位奪取
アメリカのボクシング専門誌「ザ・リング」が日本時間20日、パウンド・フォー・パウンド(以下、PFP)を更新。9日に22年6月以来2度目の1位に返り咲いた世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥選手が2位に後退しました。
PFPとは全17階級のボクサーが同じ階級と想定した場合のランキング。特にアメリカの老舗専門メディアとして知られる「ザ・リング」誌が発表するPFPはボクサーの名誉の1つとして知られています。
井上尚弥 vs ガーボンタ・デービス
オイルマネーを背景にボクシングのビッグマッチを実現させてきた、サウジアラビア娯楽庁の長官を務めるトゥルキ・アラルシク氏が、格闘技メディア「MMAアワー」に、「今年か来年に実現させたいドリームファイト」を挙げた。
その一つが、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)とWBA世界ライト級王者のガーボンタ・デービス(29=米国)の対戦だ。アラルシク氏は「もし彼ら(井上とデービス)が適正体重に達し、私たちに適切な提案をしてくれれば、それを実現できる」と自信をにじませた。