おもてなし
OMOTENASHI
うまいッ! 龍馬が愛した味が復活!京地どり〜京都・南丹市〜
本当の癒しとは、山や空気の中に浸り、感じるといった地域性へのこだわりから生まれると思います。
お料理も地元の食材をふんだんに使い、美山の旅館ならではの独自性を大切にしてゆきたいと思っております。
IL CASINO(イタリアン/熊本市/熊本県)
カウンター8席だけの店で、19時の予約で入店すると、もう1組いたゲストはしばらくして食べ終わって帰ったので、カウンターは私たちだけの貸し切りディナーとなりました。
熊本市役所裏手の通り、うっかり見過ごしてしまいそうな場所にある『IL CASINO(イル カジーノ)』。隠れ家という言葉がぴったりのこのレストランを一人で守るのは、熊本生まれの別城健太郎(べっき けんたろう)氏である。
別城シェフはイタリア修業時代、ローマを中心にイタリア全土の料理のエッセンスを吸収し、帰国後は東京・白金台の『BOSCHETTA(ボスケッタ)』でシェフを務めたあと、故郷である熊本で2015年に『IL CASINO(イル カジーノ)』をオープン。世界的グルメガイド初の熊本版では、2018年7月に一つ星に輝いた。
料理はおまかせコースのみ。「四季にあわせて料理を作りたい」と言う別城シェフは、コンセプトをあえて決めず、柔軟な発想とリアルな感性で料理を生み出していく。地元・熊本でとれる野菜・魚介類を中心に、高級レストランを中心に広く評価されている、広島「梶谷農園」のハーブや、岩手の短角牛や、宮崎の尾崎牛、フランス産仔羊など、その季節に最もよい食材を厳正して使用。パスタは希少なセモリナ粉を取り寄せて手打ちにこだわっている。ぎりぎりの加水率で作られるパスタは歯切れがよく、ゲストにも好評だ。
ワインは産地国などの制限を排し、シェフが試飲して心惹かれたものだけを用意。日本酒ならば西洋料理に合わせてうま味が強めのものを揃えるなど、ソムリエや利き酒師に自身の料理を直接食してもらってから、ピッタリと寄り添うものを厳選して取り入れている。デザートまでの一皿一皿に合わせるペアリングコースは、料理とお酒のマリアージュがおいしさの相乗効果を生み、多くのゲストから支持されている。
店内はカウンター8席のみ、シェフの調理する様子がどの席からもよく見える。音や香り、炭の煙など、ライブ感が味わえるのも『IL CASINO(イル カジーノ)』の楽しみの一つ。熊本の食材を知り尽くしたシェフが放つ繊細なイタリアンに、ぜひ舌鼓を打っていただきたい。
■姉妹店『bekki(ベッキ)』はこちらです。
■アクセス
熊本市電A系統、B系統 熊本城・市役所前より徒歩3分