WBC
井端ジャパン
「プロ野球選手と高校球児ほど違う」
2023年、文春オンラインで反響の大きかった記事を発表します。スポーツ部門の第5位は、こちら!(初公開日 2023年10月1日)。
現役時代、栗山英樹監督が率いた日本ハムで、ダルビッシュ有、大谷翔平とバッテリーを組んだ経験を持つ元プロ野球選手の鶴岡慎也氏。侍ジャパンが世界一に輝いた2023WBCでは、ブルペン捕手としてチームに帯同した。
ここでは、ブルペンから見たWBC優勝の裏側や、栗山監督、ダルビッシュ投手、大谷選手などの素顔を綴った鶴岡氏の著書『 超一流の思考法 侍ジャパンはなぜ世界一になれたのか? 』(SB新書)より一部を抜粋。侍ジャパンの練習中、大谷選手のスゴすぎる打撃に対して、ほかの選手たちはどのような反応を見せていたのだろうか? (全2回の2回目/ 1回目 から続く)
「ふざけたこと言ってんじゃないよ」
WBCで侍ジャパンのメンバーとして活躍したラーズ・ヌートバー選手=カージナルス=の母・久美子さんが27日、テレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー 2023年 世間をザワつかせたニュース100連発!」にロサンゼルスから中継で出演。WBC日本代表のメンバー入りの話がきた時の心境を明かした。
久美子さんは「最初(ラーズから)その話をされた時は、何寝ぼけたこと言ってんだろう、と思って。侍ジャパンのことをそんな簡単に…、ふざけたこと言ってんじゃないよ、っていう」と白い歯を見せ、カラカラと明るく笑った。
サプライズ選出となったが、初対面の侍メンバーともすっかり打ち解け、人気者となったヌートバー。久美子さんは「栗山監督に感謝感謝です。皆さんにもよくしていただいて。ラーズに聞いたんですけど『みんなが(僕に)よくしてくれる』って」と感謝していた。
WBCを回顧「今でも日本の選手と友達」
昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表の一員としてプレーしたラーズ・ヌートバ―外野手が、所属するカージナルスの本拠地セントルイスで行われたイベントに出演し、当時を振り返っている。驚いたこととしてインスタグラムのフォロワーが急増したことを挙げ「大谷とチームメートになればいいだけだよ」とその方法も語った。
インタビューは、米国の子どもたちから質問に答える形で行われた。「どうやってそんなにインスタのフォロワーを獲得したの?」という予想外の声も上がった。ヌートバ―のインスタグラムには、現在フォロワーが103万人いる。
これに大爆笑したヌートバ―は「いい質問だね!ショウヘイ・オオタニとチームメイトになればいいだけだよ。日本にプレーしに行って、目が覚めたら100万人のフォロワーがいたんだ。必要なのはそれだけ」と、侍ジャパンでともにプレーした大谷翔平投手の影響を挙げ、おどけてみせた。
〝第一関門〟突破 侍・井端監督
(東京ドーム)で韓国代表に延長10回タイブレークで4―3のサヨナラ勝ち。2017年の前回大会に続く連覇を達成した。10月の就任からわずか1カ月で急造チームをまとめ上げ、初陣でタイトルを手繰り寄せた井端弘和監督(48)への評価は急激に上昇している。
「若い選手が躍動すればそれで満足だし、次につながる大会にしたくて。本当に自分の力を十分に発揮してくれた」
会見での開口一番、選手の奮闘を落ち着いた口ぶりでたたえた井端監督。就任以降「あまり犠打や進塁打を使わずに打っていく形で勝ちたい」と小技や作戦を使わずに勝つことを理想としていたが、優勝が懸かった大一番では柔軟に方針変更。試合前に「打線をかなり変える。状態のいい打者を分散させて送ることも必要かな」と予告していたが、まさにピタリと当たった。
「井端ジャパン」、初陣で台湾を破る
日本、韓国、台湾、豪州のプロ野球選抜チームで争う「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」が16日、東京ドーム(東京都文京区)で開幕し、日本代表「侍ジャパン」は台湾を4―0で破った。
現役時代は中日ドラゴンズや読売巨人軍で活躍した日本の井端弘和監督(48)にとって、今年10月の就任後、初の大会。主に24歳以下の若手で各チームが編成され、日本は巨人の赤星優志投手(24)が先発し、五回途中無失点と好投した。日本は17日に韓国、18日は豪州と戦う。決勝と3位決定戦は19日に行われる。
『井端ジャパン』初陣はまさかの“零封負け”
今秋に就任した野球日本代表「侍ジャパン」井端弘和新監督にとって初の対外試合は、巨人投手陣に封じ込まれて零敗に終わった。
侍ジャパンの先発・赤星(巨人)は3回、普段は同僚の萩尾に適時打を浴びるなど3イニング、34球で1失点。隅田(西武)、早川(楽天)ら後を継いだ投手は無失点だった。