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ちょっと気になる逸品の世界
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父から子へ
創さんには、どんな陶工になってもらいたいですか?
坂本家は私が八代目です。このままいけば、息子が九代目となりますが、正直、先のことは分かりません。
息子に跡を継ぐよう言ったことはありませんし、無理やりやらせても上手くいくわけがありませんから。今でも、自分の代で終わる覚悟はできています。
でも、外の修業から戻った時に「小鹿田焼をやりたい」と言ってくれた時は本当に嬉しかった。修業先の先生は私も尊敬する陶芸家ですから、親では教えられないことを、そこでたくさん学んだようです。
内面が大きく変わりましたし、小鹿田焼に対する思いも強く感じるようになりました。
私たちは美術品を作っているのではありません。人々が日々使用する生活雑器を作っているんです。「使いやすく、そして、その陶器の上にのるものが、いかに映えるか」。息子には、そんな〝いい陶器が見分けられる陶工〟になって欲しいと思っています。
それには、より多く、小鹿田の土と向き合うこと、小鹿田の自然を感じ取ることが大切です
小鹿田焼陶工 坂本 創
「小鹿田の里」直面する後継者問題
【没後50年】
「'73年に『燃えよドラゴン』を観たとき、超人的な身体能力を持ち、不死鳥のような存在でありながら、すでにこの世にいない儚さを感じたことを覚えています」
こう語るのは、ブルース・リーに大きな影響を受けた映画監督の阪本順治氏だ。
「彼のアクションは映画のために訓練したものではない。危険なスタントも全て自身で行う、本物の武術を極めた人間が映画の世界に入ってきたわけです」
リーは撮影から映画音楽の演奏、吹き替えのアフレコまでこなしていた。
「映画界の慣習にとらわれなかったからこそ、独自の世界観を作り上げられたと思います」
最初にリーが注目を浴びたのは、'66年に26歳で出演した米ドラマ『グリーン・ホーネット』だ。アクションが面白い中国人青年がいると話題を呼び、スティーブ・マックイーンやロマン・ポランスキーら大物映画人が、彼の弟子になった。