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【安住予算委員長】安住委員長総集編!一喝・爆笑・気遣い全部見せます!「静かにしろ!」「立憲うるさい!」「ルールを守れ!」
「価値は不滅だ」
石破茂首相は6日の参院予算委員会で、作家で日本維新の会の猪瀬直樹参院幹事長と社会保障費などを巡り論戦を交わした。
冒頭、猪瀬氏は著書である「昭和16年夏の敗戦」について、首相が国会質疑の中で複数回取り上げたとして、その理由を尋ねた。
首相は「よもやこういうような場面が来るとは夢さら思っていなかった」と前置きし、「防衛庁長官をしていた時に、必ず読めと勧められた。その時に『昭和20年夏の敗戦じゃないの』って言ったら、違うんだと。敗戦は昭和16年にもうすでに決まっていたのだ、ちゃんと読めという話だった」と説明。内容の概略を語った後、「若い方々に『安全保障、何を読んだらいいですか』って聞かれることが時々あるが、真っ先にお勧めをするのがこの本だ。その価値は不滅のものだと原作者を前にして申し上げておく」と絶賛した。猪瀬氏は「ありがとうございます」と述べた。
猪瀬氏は軍事費と社会保障費を重ねて考えるよう主張した。
「昭和16年の時の軍事費の膨張は右肩上がりだが、(今の)医療費も同じ角度で上昇している。今年度の予算案で社会保障関係費の割合は56%になっている。昭和16年当時の軍事費と同じような膨らみ方で国家予算の半分を占めている。陸海軍という、いわば圧力団体の力によって情報や予算がゆがめられたのが昭和16年の状況だと思う。今も医師会とか薬剤師会とか、圧力団体があるから、無駄なものがいっぱいあるけれども削れない」
そのうえで猪瀬氏は首相に対し「同じ轍を踏まない、改めて破綻に向かわないための考えを聞かせてほしい」と迫った。首相は「同一には論じられないが、ある費目が予算の多くを占めるようになるということは国家財政として望ましいことだとは思っていない」と述べた一方、「圧力によって政策を曲げたとは思っていない」と反発した。
また、猪瀬氏は医療費に関して現役世代の負担が増えすぎているとして、自民、公明・維新の3党合意に盛り込まれた医療費の4兆円削減に向けて、早期に3党による協議を進めるよう求めた。首相は「開催頻度を上げるということは、適切に判断してもらえると思っている」と述べた。
「初めてですよ、大臣!」「私は大臣が変わる度にMA米のことを質問した」
5日、参議院予算委員会にて、立憲民主党の田名部匡代議員が江藤農林水産大臣を“ベタ褒め”した。
田名部議員は「MA米について聞く。ミニマム・アクセス米、日本が海外から輸入している米だが、その輸入数量は年間77万トンで、どういう基準で決められてきたのか、そして、現在も同じ77万トンを輸入し続けているということについて妥当だと考えているのか?」と質問。
江藤農林水産大臣はMA米の経緯について「MA米については、GATT(関税および貿易に関する一般協定)のウルグアイ・ラウンド交渉の中で設定された米だけではなく、国際約束の中で、77万トンを国家貿易によって完了している。財政負担については、売買の差損、管理費があり、令和5年のいわゆる損失額は684億円。経緯としては、当時は125カ国の間で決められた」と説明。
その上で「これまでは『国際約束であって参加国すべての国の方々に同意いただけなければ見直すことは難しい』と答弁をしてきたが、関係国に日本の立場を説明した。まず、玄米ベースで1065万トンをベースで決めた数字が77万トンだ。今は国内の消費量が824万トンに減っている。この数字が時代に合ってないのではないかと関係国には説明した。そして、事務レベルであるが意見を述べた上で『立場はよくわかった。考え方はよくわかるが、しかし一定の約束でもあるし需要もあるのでは。だからこのペースを守ってほしい』という返答だった。なかなか厳しい返事ではあるが、あらゆる機会を捕まえて、日本も主張すべきは主張すべきだ」と述べた。
これに対し田名部議員は「大臣、私はですね、動いていただいたことを本当に嬉しく、頼もしく思っており、このことには感謝を申し上げたい。総理、私は大臣が変わる度にMA米のことを毎回質問してきた。簡単じゃないのはよくわかっている。だが国内産業を守るために今の日本の現状をしっかりと訴えていく、その努力をしていくことぐらいやらなきゃいけない。その決意を言ってくれる大臣、今まで私が質問した中ではいなかった。初めてですよ、大臣! ほんとに、まあベタ褒めしてもしょうがない。本当に簡単じゃなくても、大臣! 私たちもできることは全面的に協力する。それでこそ本気度が問われていた。本当に国内の米どうするんだということを考えた時にね、ダメ元でも当たって砕けろだ。このぐらいのことしなくてどうするのか?」と訴えた。
「野党は大チャンスだった」のに…
3月4日、2025年度の予算案が衆議院を通過した。
維新は公約に掲げていた「高校授業料の無償化」で自民・公明と合意し、実現。
一方国民民主は公約に掲げる「年収103万円の壁引き上げ」について、「178万円」への引き上げには至らず、与党案の所得制限のある「160万円に引き上げ」となった。
少数与党に対して野党が結集すればそれぞれの公約実現も可能な状況にあるが、実際には維新と国民民主がぎくしゃくする結果になっている。
これについて、3月5日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した橋下徹氏は、「ポイントは維新が提案している『野党間予備選』に国民民主が応じ、実現できるか」だと見解を示した。
橋下氏はまず、石破首相の予算案通過に向けた手腕を高く評価した。
橋下徹氏:まず前提として、今回石破さんは本当にお見事だったと思います。少数与党でよく予算を通した。僕も知事・市長時代、少数与党だったので反対多数の議会と話をしてまとめるのは、本当に大変だったんです。
橋下徹氏:石破さんの“にゅるっ”とした感じ。あれが少数与党のリーダーとしてよかった。自分の意思をバーンと明確に、強気にいかない。ある意味“高市早苗さんタイプ”だったらこうはいかない。高市さんファンの人たちは、石破さんを物足りないとか弱腰だと言いますが、石破さんみたいなタイプだから今回少数与党でもまとめられたということで、僕はお見事だったと思います。
野党は大きなチャンスで、国民民主・玉木代表、日本維新の会・吉村代表、立憲民主・野田代表が協力していれば、大きな成果を上げられたのではないかと橋下氏は分析する。
橋下徹氏:野党は大チャンスだったんです。期待されていたことは全部実現できたんですよ、本当は。
橋下徹氏:玉木さん(国民民主)、吉村さん(維新代表)、野田さん(立憲民主代表)、それぞれと直接お話ししたことがあるので、3人の人柄を見ると、波長合いそうな人たちなんです。だから3人集まって、玉木さん『178万円やりたい』、吉村さんは『教育無償化』、野田さん『ガソリン減税』、一緒にやろうと。一緒にやるとなればみんなで予算に賛成するし、どれか一つでも欠けたら予算反対しようとタッグ組めばできた。
赤坂の「秘密会合」で麻生太郎が話したこと
実は今、麻生太郎氏のもとに党内の様々な人材が結集しはじめている。
「1月末に山口壯元環境相が麻生派に入会するなど、「麻生派拡大計画」が進行中です。志公会(麻生派)以外の派閥がなくなり、麻生さんを頼りたい人が増えています」(麻生派議員)
こうした中、1月22日に東京・赤坂の日本料理店「たい家」で「秘密会合」が開かれていた。
前編記事『いったいなぜ…?ここに来て突然、安倍元総理を持ち上げ出した石破茂の「暗い思惑」』より続く。
神妙な面持ちで耳を傾けていたのは鈴木英敬、西野太亮、尾崎正直各氏ら将来を嘱望される約10名の若手議員。出身派閥はバラバラだ。「麻生塾」と題されたこの勉強会は今後、月1回のペースで継続していく。
「麻生先生の祖父・吉田茂元首相は戦後、有望な官僚出身者などをピックアップして政治家として育てた。薫陶を受けた国会議員のグループは「吉田学校」といわれ、池田勇人や佐藤栄作など総理も輩出。それと同じく将来を担う人材をつくろうという意図です。自民党の歴史や政治・経済史、国際交渉のあり方を伝授。石破さんのマナーのこともあり、TPOに応じた振る舞いも教えている」(麻生氏周辺)
さらに、高市早苗氏や茂木敏充氏ら、「ポスト石破」を虎視眈々と狙う面々も麻生氏に続々と教えを請うている。
「高市氏の最側近の山田宏参院議員は最近、麻生さんを真似て葉巻を吸い出し、『麻生派に入りたい』と漏らすと聞く。「反石破勢力」の結集に官邸も警戒感を強めています」(自民党関係者)
水面下の暗闘はすでに始まっている。