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日本の政局について
李強首相「達成容易ではない」
【北京=山下福太郎、東慶一郎】中国の全国人民代表大会(全人代=国会)が5日、北京で開幕した。李強(リーチャン)首相は政府活動報告で、2024年の国内総生産(GDP)の成長率目標を「5・0%前後」とし、23年の目標と同水準に据え置いた。不動産市況の悪化を背景に達成は容易でないとみられる。24年の政府予算案では、国防(軍事)予算は前年比7・2%増で、成長率目標以上の伸び率が維持された。
中国政府は23年に5・0%前後との成長率目標を掲げ、実績は5・2%だった。強権的なゼロコロナ政策のため22年の成長率実績が3・0%にとどまった反動増によるものだ。同じ5・0%前後の数値目標であっても、今年は「達成のハードルが大幅に上がった」(日系エコノミスト)形となる。
寄付の狙いは?
企業が稼いだお金を特定の政党に寄付する狙いは何か――。自民党の裏金事件を契機に関心が高まる企業献金について、自民党への献金額が多い上場企業のトップ10に、その目的や株主への開示状況を尋ねた。多くは抽象的な表現にとどまり、回答を避ける企業もあった。専門家からは献金を漫然と続けるべきではないとの指摘が出ている。
【一覧】自民党にお金を寄付する目的は何ですか? 献金額トップ10社の回答
2022年分の政治資金収支報告書によると、自民党の政治資金団体「国民政治協会」に1千万円以上を寄付したのは53社。自動車や電機などの製造業のほか、商社や建設、銀行や証券など金融各社の名前も並ぶ。
トップ10の各社に寄付の目的をきくと、経団連会長を送り出す1位の住友化学は、企業の社会的責任や自社にとっての意義などを「総合的に勘案」すると説明。東レは「産業競争力強化の政策を提言できる政党・政治家の支援・育成」と答えた。ほかは「社会貢献」や「社会的責任」との表現がめだつ。
同列1位のトヨタ自動車と3位のキヤノンは回答しなかった。
「オヤジ」から引き継いだもの
わたしの「角栄」/1
戦後最年少(当時)の54歳で総理大臣となり、「今太閤」と呼ばれた田中角栄元首相。1983年10月にロッキード事件で有罪判決を受けた後も政界への影響力を保持したことから「闇将軍」と呼ばれるなど、こわもてのイメージが強いが、新潟県内では「雪国のために尽力してくれた」と敬意を抱く人も多い。どんな人物だったのか。その素顔は。角栄氏が2023年12月16日、没後30年を迎えたのを機に、関係が深かった人たちからそれぞれの「角栄」像を聞いた。第1回は衆院議員の小沢一郎氏。【内田帆ノ佳】(全6回の第1回)
大元の哲学は「富の公平な配分」