政局について
日本の政局について
ポスト岸田??
ついに逮捕者も出た安倍派のウラ金問題。深刻な政治不信から岸田内閣は支持率低迷が続き、自民党内でも内閣存続ではなく、岸田退陣のシナリオやポスト岸田の顔ぶれに関心が移っている。岸田内閣の「Xデー」はいつなのか? 永田町の事情通“赤坂太郎”が迫る!
本記事の全文 「ポスト岸田は菅対麻生のガチンコ勝負 赤坂太郎 特別編」 は、「文藝春秋」2024年2月号、および「文藝春秋 電子版」に掲載されています。
(赤坂 太郎/文藝春秋 2024年2月号)
「嶋田秘書官も困り果てている」
首相の岸田文雄が2024年9月の自民党総裁選で再選されると思っている議員が党内にいるとすれば、本人ただ1人だろう。派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部が安倍派を強制捜査する事態になったというのに、「絶対に辞めない」と周囲に言い放ったという。
その言葉は相変わらずの鈍感力の発揮なのか。あるいは心中に期すものがあるのか。もともと決して多弁ではない岸田の口数はますます減り「嶋田隆首席秘書官も真意をつかめずに困り果てている」との声が官邸から漏れ伝わってくる。
自民“派閥の在り方”どうなる
「日本会議」会長の田久保忠衛さん死去
憲法改正をめざす保守系の運動団体「日本会議」会長で、杏林大学名誉教授の田久保忠衛さんが9日、細菌性肺炎のため死去した。90歳だった。葬儀は親族・関係者のみで執り行う。喪主は長男壮輔さん。
時事通信のワシントン支局長、外信部長などを経て、杏林大学教授(国際政治)を務めた。
日本会議によると、2015年4月から、日本会議の4代目会長を務めた。
「アンタ面白れぇな。期待してるよ」
われわれには交渉力がある
「5人衆」は早い段階で検察の動きを察知
そもそも東京地検特捜部が捜査を始めるきっかけとなったのは、2022年11月の神戸学院大学の上脇博之教授による刑事告発だった。以降、特捜部は安倍派に対してひそかに捜査を続けてきた。
世耕氏に加えて、松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長、高木毅前国対委員長、西村康稔前経産大臣ら「5人衆」は、早い段階で検察の動きを察知していたと見られる。
森氏のインタビューに対して、世耕氏は安倍派5人衆について次のように語っていた。
「5人は岸田政権で官房長官や経産大臣、政調会長、国対委員長、参院幹事長に就きました。われわれには官邸や他派閥に対するバーゲニングパワー(交渉力)があります。松野さんは官邸の要、西村さんは花形閣僚の経産大臣で、萩生田さんは政策決定の責任者、高木さんは衆議院の法案通過のポイントを握っていて、私は参議院側を押さえている。塩谷(立)さん下村(博文)さんが官邸に『俺の意見を聞け』と言ってもどうにもならないけれど、私を無視すると参院を敵に回しちゃう」