本文へ移動

ちょい話【et cetera】

ちょっといい話

RSS(別ウィンドウで開きます) 

讀賣新聞 朝刊 2021.03.18

2021-03-18
スピーチとその準備について

菅首相 施政方針演説 2021年1月18日 17時12分

2021-02-15
これらの言葉を胸に、「国民のために働く内閣」として、全力を尽くしてまいります
私は、四十七歳で初めて衆議院議員に当選したとき、かねてより御指導いただいていた当時の梶山静六内閣官房長官から、二つのことを言われ、以来、それを私の信条としてきました。

一つは、今後は右肩上がりの高度経済成長時代と違って、少子高齢化と人口減少が進み、経済はデフレとなる。

お前はそういう大変な時代に政治家になった。

その中で国民に負担をお願いする政策も必要になる。

その必要性を国民に説明し、理解してもらわなければならない。

もう一つは、日本は、戦後の荒廃から国民の努力と政策でここまで経済発展を遂げてきた。

しかし、資源の乏しい日本にとって、これからがまさに正念場となる。

国民の食い扶持をつくっていくのがお前の仕事だ。

これらの言葉を胸に、「国民のために働く内閣」として、全力を尽くしてまいります。

御清聴ありがとうございました。

(以上) 


伊吹文明先生のFacebookより

2021-02-15
芥川龍之介が「世論は常に私刑であり、私刑は常に娯楽である。それが新聞の活字をもってしても」と言ってからすでに百年近くです。
東京オリパラ組織委員会森会長に女性差別発言があったとして、内外のメディアやラインで多くの批判が。森さんが発言の撤回と謝罪をした後も、一部の活字メディア、TVワイドショー、週刊誌等で国民感情をあおるような批判が続き、ボランティアの抗議の辞退等もあり、森会長は辞任。手のひら返しで、「オリンピック招致への貢献。政府折衝は他に人がいない。IOC対し女子競技も平等に対象にさせた」等評価の報道が。しかし後任会長の選任でまた混乱し、東京オリパラ開催に悪い印象が及ぶのか心配です。
 森発言の要旨は、①文科省の「スポーツ団体理事の4割は女性を」との要請は仲々厳しい。②女性は競争意識が強く、次々と発言するので会議が長くなる。③組織委員会の女性理事は皆立派な方で、お話(発言)も役立っている等。憲法やオリパラ憲章から②は不適切ですが、発言の眞意は①の機械的なクォーター制では組織の運営が難しくなるにあった――と思います。有能な人が女性を理由に登用されない等あってはなりませんが、「各競技団体の女性理事を4割」との文科省の要請を、如何に男女の適任者を得て行うかには、性急なクォーター制はかえって現実に合わないとの危惧は私にはうなずけます。
 自民党が政権を失った平成21年、私は政権復帰を目指して党の政権構想会議座長を務めていました。ボスの選考や世襲でない候補者を擁立し、党のイメージを変えようと原則公募制を導入しました。立派な候補者もいましたが、決めた方針で事を急ぐと、人間としての素養や自己管理能力より、経歴と外見だけで判断しがちで、自己顕示と上昇志向の強い候補者もかなりいて、地元選挙区に受入れてもらえず、立派な制度や方針も運用次第と反省したものです。
 世論に乗り、厳しい世論を巧みに避け、たくましく生き抜いている女性知事もいれば、仲々地位を得ない男性も多いのが現実です。しかし日本社会は、その長い歴史から男性優位の意識・慣習があるのは否定できません。これを抜け出すには、私達が心のどこかに持つ差別・被差別の無意識の偏見(気付かぬ発言、過剰な反応)を、発言や意思決定の前にみつめ直すことが大切です。この世論喚起こそ、第四権力たるメディアの役割でしょう。そのメディアが森発言に対し、「老害、年寄りは」等の長寿世代への差別用語を恥しげもなく使うのは如何なものでしょう。芥川龍之介が「世論は常に私刑であり、私刑は常に娯楽である。それが新聞の活字をもってしても」と言ってからすでに百年近くです

友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」

2021-02-11
著:山中 伸弥 著:平尾 誠二・惠子
  • 第1章 平尾誠二という男(山中伸弥)
  • 第2章 闘病――山中先生がいてくれたから(平尾惠子)
  • 第3章 平尾誠二×山中伸弥
  •      「僕らはこんなことを語り合ってきた」
  • 初公開となる二人の貴重な写真も掲載。

故・平尾誠二さんの妻が明かす、夫と山中伸弥先生の「最高の友情」

2021-02-11
友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」
故・平尾誠二さんの妻が明かす、夫と山中伸弥先生の「最高の友情」
TOPへ戻る