大谷派の装束
御門首の装束について
真宗大谷派の衣体(ころも)等について
旧櫨色旧葉萌黄八葉牡丹の居並紋
2021-07-05
前々からいつかは、可能な限り復活をさせたいと思っていた五条袈裟が本日仕立て上がりました。
数年間かけて再現する為の資料となる写真や何とか現存している生地を収集していたので、昨年秋頃より各所と相談や希望を伝えながら復活して頂きました。
旧櫨色旧葉萌黄八葉牡丹の居並紋と言います。
現在の櫨色は黄色に近くなり紋の配置も四釜なのですが、今から60年以上前までは、この様なオレンジ色や蜜柑色が本来の櫨色でした。
その各旧色(櫨・正銀・萌黄・紫・長春)の中でも、色んな諸事情で短い期間しか存在しなかった紋配列が違うものが、偶然にも、紋型が織り屋の倉庫にあって、処分対象らしく、もしこれを逃したら、先々、職人も居なくなるし、作りたくても作る事も見る事も世に出る事もそして後々に残す事も出来なくなると思って作りました。
色の歴史は中々難しい事が沢山有りますが、無事に出来上がって良かったです。
ちなみに左の旧櫨色葉萌黄は10年位前に作った物ですが、今回の物と比べて色が少し違います。その時の染め方や織り方で変ってしまいます。
今回、葉萌黄の色も本来の少し青味が強い旧葉萌黄色になりました。
これで、とりあえずは一安心です。
今回は私の為にと、大切な方が生前中に残して下さっていた尊い懇志で作らせて頂きました。
本当に有り難い事です。
これから相続し、そして長く使わせて頂きます。
今は色んな事情により使わなくなってしまった、また廃止された色を復元して残していきたいですが、中々作る為には関係者の協力やそれに関わる色んな方々と制作費が無いと作れないのが現状で。
ただ時間が掛かっても一つでも作れれていければと思ってます。
実は色を知る事は先人が佛に対する大切な思いを伝えているのでも有りますし
ちなみに、今年中なら、この旧櫨色葉萌黄五条袈裟を作る事が出来るそうです。
ただ、別染別織の一両づつしか作れないのと、材料高騰や手間賃高騰で金額は少し高くなってますが
法衣仕様帖 冊子1冊 / 紙本墨書
2021-07-02
法衣仕様帖
冊子1冊 / 紙本墨書 / 文政13-天保6(1830-35)年 / 24.1×17.0 (cm)
法衣の仕様書。「御本門様」の御用により、文政13年に発注を受け天保6(1835)年に納めたことが記されている。この時期の御本門様とは、東本願寺第20世門主達如(光朗〔1780-1865〕)である。本書には直筆で、道服、刺貫、黒衣等、様々な種類の法衣に関して、生地や寸法、文様の入り方などが図入りで記されている。
[備考]
出典:『千總四六〇年の歴史 : 京都老舗の文化史』(展覧会図録)(京都文化博物館/千總、2015年)
冊子1冊 / 紙本墨書 / 文政13-天保6(1830-35)年 / 24.1×17.0 (cm)
法衣の仕様書。「御本門様」の御用により、文政13年に発注を受け天保6(1835)年に納めたことが記されている。この時期の御本門様とは、東本願寺第20世門主達如(光朗〔1780-1865〕)である。本書には直筆で、道服、刺貫、黒衣等、様々な種類の法衣に関して、生地や寸法、文様の入り方などが図入りで記されている。
[備考]
出典:『千總四六〇年の歴史 : 京都老舗の文化史』(展覧会図録)(京都文化博物館/千總、2015年)