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栄光の巨人軍

巨人軍のリジェンド

(落合さんの年俸)どうかと思う

2024-02-18
1994年12月19日、現状維持(1億1500万円)で契約更改した原辰徳(当時36歳)。記者会見で巨人ナインの不満を代弁する © Number Web 提供

40歳での鮮烈なFA宣言、巨人へ電撃移籍した落合博満……1993年12月のことだった。

あれから30年。巨人にとって落合博満がいた3年間とは何だったのか? 本連載でライター中溝康隆氏が明らかにしていく。連載第13回(前編・後編)、落合の移籍1年目に巨人は日本一に輝いた。しかしそのオフ、原辰徳が落合の“年俸4億円超”に不満を漏らす。【連載第13回の前編/後編も公開中】

「原がしっかりしてたら巨人移籍なかった」

40歳での鮮烈なFA宣言、巨人へ電撃移籍した落合博満……1993年12月のことだった。
あれから30年。巨人にとって落合博満がいた3年間とは何だったのか? 本連載でライター中溝康隆氏が明らかにしていく。連載第13回(前編・後編)、1994年オフ、いきなり原辰徳が落合の「年俸4億円超」に不満を漏らした。「はっきり言って、原辰徳」41歳になった落合も反撃する。【連載第13回の後編/前編も公開中

「なにィ!?」感情むき出しの原辰徳

<原辰徳は1994年12月19日の契約交渉で「僕自身は現状維持(1億1500万円)で仕方ないけど、パッと(FAで)来た人(※落合)が、自分の何倍ももらうというのはどうかと思う」と言い切った。>

 この約2週間前、原は同僚の緒方耕一の結婚式で、長嶋監督が「緒方君は1番で、来年の4番は落合、広沢、新外国人に争ってもらう」とお祝いの言葉を送ると、直後に挨拶に立ち、「ボクは来季、いらないといわれているようだから」と口にしていた。94年はアキレス腱の故障で出遅れたものの、67試合で打率.290、14本塁打、36打点と落合とほぼ同数の本塁打を放ったにもかかわらず、背番号8は構想外のような扱いを受けたのだ。

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