大相撲の世界
【 大相撲の巻】
五場所全休・・・。
■本名・竹沢勝昭。昭和17(1942)年3月28日、北海道美幌町生れ。
32年1月に上京し出羽海部屋に入門。同年初場所初土俵。38年春場所新十両。39年初場所新入幕。41年秋場所大関。42年春場所初優勝。45年初場所で2場所連続3度目の優勝を飾り、第52代横綱に昇進。49年名古屋場所2日目に引退、井筒部屋を興す。
大関時代に元横綱千代の山の九重部屋独立に同行し、52年10月の先代死去で九重部屋を継承、千代の富士、北勝海の両横綱らを育てた。平成4年4月に陣幕(元横綱千代の富士)と名跡交換し九重部屋を譲った。日本相撲協会では理事、審判部長、広報部長などを務め10年1月に役員選挙のゴタゴタで退職した。
幕内通算592勝294敗62休(64場所)。幕内優勝10回(全勝3回)。殊勲賞2度。敢闘賞1度。技能賞3度。
4年ぶりにひしゃくを口につける所作の戻った「力水」その水は相撲愛あふれた会社が無償提供
大相撲の「力水」の所作で使う水は、福岡・直方市の米菓製造・販売「もち吉」から無償提供されている。昨年亡くなった先代社長の森田長吉氏は相撲愛にあふれ、91年に直方巡業を開催できたお礼に力水の使用を相撲協会に提案。翌92年春場所から無償提供を始めた。同社担当者は「先代から続く縁の下の力持ちとして大相撲を支える教えは受け継いでいきます」と話した。
環境省の「水源の森百選」に選ばれた福岡県・福智山系の地下水を使い、ミネラルバランスが優れた特長がある。担当者によると、これを「力水」に使う水として毎場所約400リットルを提供し、さらに毎場所各相撲部屋にも水を贈っている。今場所中には観戦チケットを持っている人を対象に会場前のブースで無償提供も行い、「相撲観戦のお供に」と呼び掛ける。
1横綱3大関を育てた「武蔵川親方」の32年
三重が生んだ初めての横綱三重ノ海の石山五郎さん(75)が語る「相撲と故郷」の10回目は、現役を引退後、相撲部屋の師匠・武蔵川親方として歩んだ32年の道のりです。
横綱武蔵丸と、出島、武双山、雅山の3大関ら13人の関取を育て上げました。
若貴兄弟が率いる二子山部屋勢への対抗心に燃えた時代です。(聞き手 三木修司)
大ちゃん死す!!
46歳の弓取り力士、聡ノ富士が不整脈の検査で休場
大相撲 ▽名古屋場所10日目(18日、ドルフィンズアリーナ)
弓取り式を務めていた序二段・聡ノ富士(伊勢ケ浜)が名古屋場所十日目から休場した。
NHKの大相撲中継で46歳の聡ノ富士は不整脈の検査ため、この日朝に休場が決まったと伝えられた。代役は三段目・勇輝(陸奥)が務めた。勇輝は大関・霧島の付け人で巡業などで弓取り式を経験しており、この日も無事に終えた。
弓取り式は結びの一番の後に勝ち力士の代役として約2メートルの弓を用いて行う儀式。横綱がいる部屋か、同じ一門の力士が行うのが通例。聡ノ富士は2021年の秋場所2日目から4度目の起用で本場所の弓取り式を行っていた。