時代と女性
時代・社会の中で女性はいかに生きたか・・・。
なでしこの“ニューヒロイン
スペイン紙『アス』は7日、FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023でセンセーショナルな活躍を見せているなでしこジャパンのMF宮澤ひなた(マイナビ仙台レディース)を絶賛した。
1999年11月28日生まれの宮澤は現在23歳。自身初のワールドカップとなった今大会では、スピードを活かしたプレーで攻撃を牽引。圧巻だったのはグループC第3節スペイン戦で、前半だけで2得点1アシストを記録した。ラウンド16までの4試合で5得点を挙げており、その内3試合でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出。また、澤穂希氏が保持するワールドカップの1大会における日本人選手最多得点記録にも並んでいる。
大会得点王ランキングで首位に立つなど、センセーショナルな活躍を見せている宮澤ひなたに対して、
スペイン紙『アス』は
「伝説のサワを彷彿とさせるミヤザワ」と銘打ち絶賛した。
続けて「この数字は、2011年大会でアジア勢を初の、そして唯一の世界王者に導いた日本の偉大な選手でもあるホマレ・サワの記録に並んでいる。サワはチームの中心選手としてゴールデンブーツを獲得したが、ミヤザワはその記録を追い越し、日本人選手最多得点記録を樹立するチャンスだ」と強調。さらに「まだ最大3試合を残している。もし全てのラウンドを戦うことになれば、元アメリカ女子代表の(ミシェル・)エイカーズの1大会10得点という記録にも追いつく可能性がある」と報じている。
また『アス』は、データを用いて「現在、ミヤザワは51分ごとにゴールを決めており、ワールドカップで最高の平均得点を記録中。シュート数は90分あたり4.59本で今大会2番目に多く、シュート効率に関しては38.5パーセントで3番目だ。1アシスト(スペイン戦)に加え、90分間に2.12本のキーパスも出している」と分析しつつ、「日本のWEリーグ最高の若手選手であり、今大会では止められないゴールスコアラー」と賛辞を送っている。
今大会開幕前は、なでしこジャパンの通算キャップ数が22試合出場の4得点だった宮澤ひなた。まさに“ニューヒロイン”として現れたわけだが、3大会ぶり2度目の世界一に導くのだろうか。スウェーデン女子代表との準々決勝は、11日に行われる。
<名言1>
大好きなサッカーで夢が叶うなら嬉しいですね。
(宮澤ひなた/Number958号 2018年8月2日発売)
◇解説◇
爽快な“なでしこカウンター”のフィニッシャーとして、宮澤ひなた(23)が一躍脚光を浴びている。オーストラリアとニュージーランドで開催されている女子W杯、初戦のザンビア戦で2ゴールを挙げて5-0の大勝発進の火付け役になると、世界を驚かせたのは第3戦スペイン戦でのこと。ボール保持に優れる相手を一発で仕留めるカウンターを2度も見舞い、チーム1点目と3点目をゲットし、4-0の痛快な大勝に貢献した。
なでしこJ、準々決勝の相手はスウェーデンに決定!
女子ワールドカップでベスト8に進出した、なでしこジャパン。4強入りをかけて、準々決勝ではスウェーデンと相まみえる。
攻守のキーマンである長谷川唯は、優勝候補にも挙げられる欧州の強豪国をどう見ているか。
「ここ最近は上位に来るチーム。安定しているというか、しっかり点も取れて、予選では少しターンオーバーっていう形もできていますし」
スウェーデンは日本と同じく、グループステージを3連勝で首位突破。ラウンド16では絶対王者アメリカをPKの末に下している。
【PHOTO】長谷川唯のダブルピース、猶本光の決めカット、熊谷紗希のキラキラネイル...なでしこジャパンFIFA公式ポートレートギャラリー
最も警戒すべきは「高さ」だ。日本はラウンド16でノルウェーと対戦し、3-1で勝利したが、クロスからのヘディングシュートを決められて今大会初失点。相手の高さに手を焼き、長谷川も「同じような形があると思う」とイメージする。
2年前の東京五輪でも、日本は準々決勝でスウェーデンと対戦し、1-3で敗れている。この試合にも出場している長谷川は、「オリンピックの時もやられたのがクロスからが多かった」と振り返る。
高さを活かしたサイド攻撃などにいかに対抗するか。長谷川は「要注意したい」と気を引き締めた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
なでしこは相手の強みを消す、嫌らしいぐらいに
女子W杯 決勝トーナメント1回戦 日本3―1ノルウェー(5日・ウェリントン・リージョナルスタジアム)
【ウェリントン(ニュージーランド)】なでしこジャパンはノルウェーを3―1で下し、ベスト8進出を決めた。オウンゴールで先制し、1―1からDF清水梨紗が決勝点を決めた。3点目を決めたMF宮沢ひなたは、大会通算5点目を記録した。
女子サッカーにおいて、ノルウェーやスウェーデンなどの北欧勢は安定して強い。理由は様々あるが、「身長は正義」という側面が、男子より際立つことも理由の1つと言える。
日本とノルウェーは、メンバー23人の平均身長で5・6センチの差があった。この差をどう埋めるのかが、試合の大きなカギとなった。
結果的に、失点こそしたが、なでしこの高さ対策は見事の一言だった。
ノルウェーは1次リーグ第1戦で19本、第2戦で25本、第3戦で42本のクロスを上げていた。しかしこの日の前半、ノルウェーのクロス数はたった2本だった。後半は終盤がパワープレーになったため参考記録だが、それでも11本に抑えた。90分で13本。その半数以上はラスト5分だったはずだ。“本領発揮”を防いだ。
日本は「いかに弾くか(競り勝つか)」ではなく、「いかに(クロスを)上げさせないか」の土俵を選択した。クロッサーとなり得る選手のキック方向に必ず1人が立つことで、さほど突破力のない相手選手はプレーの選択肢が限定された。
そのうちの1本を決められ、同点弾を食らったわけだが、これは相手を褒めるべきだろう。
後半にリードしてからは、ボールを握ることで守り切った。時折見せる中央崩しのスルーパスは相手の脅威となり、見事な追加点も生まれた。最終盤のパワープレーこそ苦戦したが、2点差にしていた時点で勝負ありだった。
堅守速攻型(ザンビア/コスタリカ)から連勝し、ボール保持型(スペイン)をスコアで圧倒し、フィジカル型(ノルウェー)を下しての4連勝で8強。どの試合でも、相手の強みを出させなかった。相手目線に立てば、日本はとても嫌らしいチームだろう。
まずは分析担当スタッフに拍手を。そして、それをもとに戦術を決め、選手に伝達した監督・コーチ陣も素晴らしい。言わずもがな、それを実行する選手たちも。(岡島 智哉)
[8.5 女子W杯決勝T1回戦 日本 3-1 ノルウェー ウェリントン]
日本女子代表(なでしこジャパン)の快進撃が止まらない。決勝トーナメント1回戦でノルウェーに3-1と勝利を収めた。池田太監督は試合後のフラッシュインタビューで「タフなゲームを予想していた。ノルウェーもストロングを生かしてきたが、選手全員がハードワークできた」と振り返った。
グループリーグを3連勝で終えたなでしこジャパンは決勝トーナメントでも勢いは止まらず。前半15分にオウンゴールで先制すると、同20分に同点に追いつかれる。しかし、後半5分にDF清水梨紗が勝ち越しゴール、同36分にはMF宮澤ひなたが今大会5点目となるダメ押しゴールを挙げ、3-1で地力の差を見せつけた。
指揮官は「最初は攻めの糸口を見つけられなかった」と語るように、前半は1-1で折り返した。ハーフタイムに修正を施しており、「少し中盤の選手が後ろにボールを受けに下がっていた。もう少し前にいってもいいんじゃないかと指示を出した」と語る。指揮官の指示が功を奏し、後半2得点で勝利を手にした。
決勝トーナメント初戦での激戦に、池田監督は「ノックアウトステージのしびれる試合で、自分たちの持っているものを出していくことができた。アグレッシブに戦うことを共有してきた」と手応えを語った。
準々決勝は11日に控える。対する相手はFIFAランク首位のアメリカと3位のスウェーデンの勝者となる。指揮官は「しっかり回復して、準備して迎えたい」と意気込みを口にした。
【なでしこ】長谷川唯は「モドリッチ」「ジダン」「森保ジャパンに欲しい」 最上級賛辞相次ぐ (msn.com)
サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は5日、オーストラリア・ニュージーランド共催女子W杯決勝トーナメント1回戦(ニュージーランド・ウェリントン)でノルウェーを3―1で下し、2大会ぶりの8強入りを決めた。
ネット上では、チームのキーマンとなったMF長谷川唯(26=マンチェスター・シティー)が話題に。ボランチでフル出場し、体格に勝る相手を変幻自在のパスワークで翻弄。得点こそなかったが、攻守にわたりチームの勝利に貢献した姿に、「長谷川唯は別格」「和製モドリッチ」「全盛期のジダン」「ほぼデブルイネ」「全盛期の中田英寿」「カイセドに見える」と名選手に例える声がズラリ。さらには「男子のA代表にも長谷川唯が欲しい」と、森保ジャパン入りを希望する声まで飛び出した。
尼将軍の演説
この日の「鎌倉殿の13人」では、義時追討の宣旨がばらまかれ、義時(小栗旬)は鎌倉を守るため、自分の首を差し出す決意を固める。だがこれに姉・政子が動く。
集まった御家人を前に、最初こそ大江広元の原稿を読むが「(頼朝の恩は)山よりも高く、海よりも…」と言ったところで、原稿を閉じ、自らの言葉で御家人達に語りかける。
「本当の事を申します」と切り出すと、上皇が狙っているのは鎌倉ではなく義時の首であることを明かし、義時もそれに応じようとしていたと告白する。
「あなた方は本当にそれでよいのですか?」「(義時は)一度たりとも私利私欲に走ったことはありません」「ここで上皇様に従って、未来永劫西のいいなりになるか。戦って坂東武者の世を作るか、ならば答えは決まっています」「頼朝様の恩に今こそこたえるのです」と呼びかけ。
上皇側は幕府が義時の首を差し出すと考えているとも訴え「バカにするな」「そんな卑怯者はこの坂東に一人もいない!」などと呼びかけ、御家人達は雄たけびを上げ、聞いていた義時は涙を流す。
歴史上でも有名な政子の演説が最終回目前で繰り広げられたことに、ネットでも「政子の演説」が話題に。
「教科書でしか分からない過去の出来事をこの目で見た感じがして感動した」「坂東武者のヤンキー魂に火を付けるの、ほんとうますぎる」「政子の演説、これを見たかった!」「本当に素晴らしすぎた」「ずっと1年間、『北条政子のあの演説どうするんだろう』と思いながら見続けてきたから、やっぱり感慨深いものがある」など数多くの感想があがっていた。
【鎌倉殿の13人】秋元才加演じる巴御前、最後まで凜々しく戦って退場にネット興奮
俳優の小栗旬が鎌倉時代の第2代執権・北条義時を演じるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜・後8時)の第41回「義盛、お前に罪はない」が30日、放送された。(以下、ネタバレがあります。ご注意ください)
反北条の急先鋒となった「最強の一族」和田義盛(横田栄司)を徐々に追い詰める義時(小栗)。固い絆で結ばれた源実朝(柿澤勇人)のためにも決起した義盛との間に鎌倉最大の決戦「和田合戦」が勃発。放送時間の多くが、ど迫力の合戦シーンに割かれた。
義盛が実朝をも利用した義時の策略にはめられ、全身を矢で射貫かれ壮絶な最期を遂げる一方、秋元才加演じる巴御前と義盛の愛情あふれるシーンも描かれた。
決戦直前、「私だってまだお役に立てるはず。戦で死ねれば本望にございます」と共に戦うことを願う巴御前に対し、「それは俺が死んだ時に言え。俺は生きて帰る。その時にお前がいなかったら、俺は困っちまうよ…」と涙ながらに話す義盛。
最後には、だまし討ちのような形で誅殺された義盛の壮絶な死に様を伝えられた巴御前は「義盛が…」と絶句。その後、「もし、俺になにかあった時は、お前は鎌倉を離れろ。生き延びろ!」と義盛に言われ、「あなたのいない世に未練はありません」と答える回想場面が挿入され、「我こそは忠臣・和田義盛の妻・巴なるぞ!」と最後まで馬上でなぎなたを振るう合戦シーンが描かれた。
物語上、巴御前の「その後」は描かれず、本編後の紀行のコーナーで「巴は和田合戦の後に出家し、91歳まで生きたと源平盛衰記に記されています」とのナレーションが流れた。
最後まで凜々しい巴御前の退場にネット上には「巴、最後までカッコいい!」、「巴御前、義盛の服を重ね着してる。ボロ泣き」、「巴、退場。最後まで凜々しい」などの声があふれた。
「鎌倉殿の13人」は61作目となる大河ドラマ。脚本は2004年「新選組!」、2016年「真田丸」に次いで3回目の大河ドラマ執筆となった三谷幸喜氏。鎌倉幕府の二代執権・北条義時を主人公に野心とは無縁だった若者が武家の頂点へと上り詰めていく生涯を描く作品となる。