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ちょっと気になる逸品の世界

【没後50年】

2023-10-19
ブルース・リーは他人には見せない「努力」がスゴかった…「妻を相手に夜遅くまでアクションの予習」「老子や宮本武蔵の本を熟読」

「'73年に『燃えよドラゴン』を観たとき、超人的な身体能力を持ち、不死鳥のような存在でありながら、すでにこの世にいない儚さを感じたことを覚えています」

こう語るのは、ブルース・リーに大きな影響を受けた映画監督の阪本順治氏だ。

「彼のアクションは映画のために訓練したものではない。危険なスタントも全て自身で行う、本物の武術を極めた人間が映画の世界に入ってきたわけです」

リーは撮影から映画音楽の演奏、吹き替えのアフレコまでこなしていた。

「映画界の慣習にとらわれなかったからこそ、独自の世界観を作り上げられたと思います」

最初にリーが注目を浴びたのは、'66年に26歳で出演した米ドラマ『グリーン・ホーネット』だ。アクションが面白い中国人青年がいると話題を呼び、スティーブ・マックイーンやロマン・ポランスキーら大物映画人が、彼の弟子になった。

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