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お菓子

美味求真【菓子編】

開山 良弁椿

2024-03-07
修二会(お水取り)の飾り花に因む奈良の生菓子です。
春告げるお水取り、二月堂の椿は御行を清楚な佇まいで見守ります。この名椿にちなんで生まれました。
二月堂のお水取りと紅花
「染司よしおか」の吉岡幸雄先生です。
奈良東大寺で毎年行われる「お水取り」は1250年以上の歴史があります。お水取りの際に二月堂の十一面観音に捧げられる椿の造り花の花弁には,紅(ベニ)で染めた深紅の和紙が使われます。深紅,白,クチナシで染めた黄色の3色の和紙を組み合わせた造り花を,椿の生木につけて飾ります。この椿に使われている紅は紅花染めであり、白鷹町の紅花が使われています。紅花音羽屋の紅花もこの美しい椿の花になっているのです。とてもありがたい気持ちでいっぱいです。椿の花を染めているのは染の大家であられる「染司よしおか」の吉岡幸雄先生です。
お水取り (東大寺 二月堂)

「のりこぼし(糊こぼし)」とは東大寺開山堂の南側、基壇のすぐきわに植えられた椿(つばき)の木のことをいいます。 お水取りに使われる造花の椿を作る時に糊をこぼしてしまったかのような斑点があるので「糊こぼし」呼ばれます。 この椿は伝香寺の"ちり椿"、白毫寺の"五色椿"と合わせてに奈良の三名椿(さんめいちん)と言われています。
開山堂は四月堂の北側に位置し、良弁(ろうべん)僧正をおまつりするお堂ですが、苔庭が痛むということで残念ながら非公開。 二月堂の舞台から西方に望むこが出来ます。また、毎年12月16日のみ公開さます。
ところでこの「糊こぼし」土鈴、東大寺のお水取りでは2月20日より戒壇院庫裏を別火坊として練行衆が入り精進潔斎して椿の花の造花を作ります、その造花を形取ったものです。 お水取りは二月堂において観音菩薩の前で14日間、毎日6回の法要を行い、天平勝宝4年(西暦752年)より現在まで途絶えること無しに続けられています。
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