本文へ移動

逸品の世界

ちょっと気になる逸品の世界

九州国立博物館で特集展示「御所の器 ―公家山科家伝来の古伊万里」が開催されます。

2022-08-28
【展覧会のご案内】

九州国立博物館で特集展示「御所の器 ―公家山科家伝来の古伊万里」が開催されます。
江戸期の御所では伊万里で焼かれた磁器が日常的に使用されていました。その後下賜されて伝来した器類が、この度産地の九州へ里帰りし、諸史料と共に宮中の食文化に迫る展示になります。他に宮廷装束《孝明天皇御料 御引直衣》(前期)、《昭憲皇太后御料 小袿》(後期)や山科家当主の日記『言継卿記』(前期)、『言経卿記』なども出品されます。

○九州国立博物館HPより
https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_pre179.html

宮廷文化研究センターでは、公家町跡からの出土品や伝世品、古文書等をもとに御所の器類の調査研究を続けており、今回はその成果発表のひとつとなります。
また、展覧会に合わせたイベントが予定されており、宮文研から山科研究員、浜中研究員、橋爪研究員が登壇致します。

【展覧会概要】
会場:九州国立博物館 文化交流展示室
会期:令和4年9月27日(火)~11月20日(日)
観覧料:一般 700円、大学生 350円、高校生以下・18歳未満および満70歳以上の方は無料

【講演会&トークセッション】
「宮廷文化と御所の器」 
日時 :令和4年10月16日(日)
13時30分~15時00分(13時00分開場)
会場 :九州国立博物館1階 ミュージアムホール
定員 :270名
講師 :山科言親氏(衣紋道山科流若宗家)
トークセッション :山科言親氏、浜中邦弘氏(同志社大学歴史資料館准教授)、橋爪伸子氏(同志社大学非常勤講師)、松浦晃佑(九州国立博物館研究員)、酒井田千明(九州国立博物館研究員)
聴講料:無料(ただし文化交流展またはポンペイ展の観覧券が必要です)

多治見市モザイクタイルミュージアム(公式サイト)

2022-08-27

大英博物館

2022-06-27

Facebook 佐野登さん曰く


大急ぎのロンドン往復でしたが、2日間の公演を無事に終えて本日帰国しました。出発の飛行機までの間に、大英博物館へ行きました。
収蔵物の多さ、スケールの大きさ、そして入館料無料、素晴らしかったです。
是非次回はもっと時間をかけてゆっくり見たいです。
最終日は、ロンドンでは珍しい良い天気でした。

平等院蓮が開花

2022-06-24

Facebook 平等院 Byodoin Templeさん曰く


今年も平等院固有の品種である平等院蓮が開花しました!
昨年よりも1週間以上早い開花となりましたが生育は良好で、7月下旬頃まで順に純白の花を咲かせます。
蓮は午後になると花弁を閉じてしまいますので、午前中早い時間帯の拝観がおすすめです。

「奥の細道」画巻 下巻 山刀伐峠[ おくのほそみち がかん げかん なたぎりとうげ]

2022-06-14

Facebook 阪急文化財団さん曰く


蕪村 ─時を旅する 24
館長の仙海です。逸翁美術館「蕪村 ─時を旅する」展、後期(~6/26)の陳列品をご紹介します。
「奥の細道」画巻 下巻 山刀伐峠[ おくのほそみち がかん げかん なたぎりとうげ]
宮城県から山形県へ幾つもの山を越える道中、山刀伐峠越えは山賊も出るという難所でした。
険しい山道を進んでいく心細さを表すかのように、芭蕉と曾良とがくっつき合って歩を進めます[拡大画像 1]。腰が引けがちな芭蕉を、曾良が後ろから手を差し入れて腋を支え、助けています。
一方、先導する若者は、鮮やかな縞の着物を尻からげて太ももを露わに、威勢良く若々しさが強調されます[拡大画像 2]。さらには右肩を脱いで、杖を持つ腕の筋肉の盛り上がりを見せています。手足を大きく広げ、活発で逞しい様子は芭蕉たちと対照的です。
なおなお、京都国立博物館で新出の与謝蕪村筆「奥の細道図巻」が展示されるということでビックリです。当館の作品も併せてご覧にいらっしゃってください。
蕪村 ─時を旅する 25
館長の仙海です。
逸翁美術館「蕪村 ─時を旅する」展、後期(~6/26)の陳列品をご紹介します。
「奥の細道」画巻 下巻 市振[ おくのほそみち がかん げかん いちぶり]
新潟県まで下ってきた芭蕉たちは、市振(糸魚川市)に宿ります。同宿した伊勢に参る新潟の遊女たちが、伴の男を里に返す場面に出会いました。
二人の女性は、それぞれに花柄の大振りな模様の衣装を着けています[拡大画像 1]。一人は袖で目頭を押さえ、別れを悲しむ様子です。もう一人は左手を畳に突き、右手で紙片を差し出して、意思の見える態度をとっています。
紙包みは里への便りでしょうか、男への心付けでしょうか。
地味な着物の男性は、笠や風呂敷包みを後ろに置いて、ちんまりと坐り込んでいます[拡大画像 2]。
男性は片手で目を覆い、肩を持ち上げ、口を大きく開けて声を出して泣いているようです。
蕪村はまるでこの場面を見ていたかのように、描く画中の人物の表情や仕草から喜怒哀楽それぞれの想いが伝わってきます。
京都国立博物館の新発見!蕪村の「奥の細道図巻」と併せてご覧ください。
TOPへ戻る