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大卒時に救いの手を差し伸べてくれた縁…

2023-04-05
現役引退した小平奈緒さん36歳の今、所属先との関係が素敵!
小平奈緒さんのインスタグラム(@nao.kodaira)より © スポーツ報知/報知新聞社
報知新聞社 によるストーリー
 スピードスケートの五輪金メダリストで昨年現役引退した小平奈緒さん(36)が自身のインスタグラムで、現役時代に所属していた「相沢病院」で活動を続けることを報告した。

小平さんは「Nao story Chapter 2 今日からまた新たに相澤病院で、ストーリーの続きを描けることになりました。これまで沢山の声援を送ってくださった職員の皆さんと同じフィールドで活動すること、患者さんや地域の皆さんとふれAiを持った活動ができること、地域の中の身近な存在として幅広く活躍できるように、これから色とりどりのアクションを起こしていきます。さっそく今日は、会うだけで涙ぐんでくださったり、相澤病院で働こうと決めた理由を話してくれる職員の方に出会ったり、診察帰りのおばあちゃんと写真を撮ったり、子どもとハイタッチしたり…たくさんの想いを感じました。私は、病気を診ることはできませんが、人と想いを重ねることや、人の想いをつなぐことができると思っています。院内に温かみを持った爽やかなそよ風が吹かせられるよう、新たな挑戦を愉しんで進みます」とつづり、病院前で笑顔の写真を掲載した。


 平昌五輪で金メダリストの所属先として注目が集まった相沢病院は、小平を13年にわたって支援してきた。小平が信州大を卒業する09年3月になっても就職先が見つからず、結城匡啓コーチが相沢病院の相沢孝夫理事長に相談。「スポーツ障害予防治療科」の職員として採用を決めた。当時22歳だった小平さんの「長野を拠点に結城コーチの指導を受けたい」という思いを応援しようと始まった縁だった。

 小平さんが引退を表明した22年4月には、相沢理事長も談話を発表。「私たちは小平さんを仲間だと思い、付き合ってきました。その仲間が、これから地域の人と共に歩みを進めていきたいということであれば、スケート選手である時と同じように仲間として支援をし、歩んでいくことはごく自然のこと。ラストレースは人生の一つの通過点でしかありません。小平さんがこれからやりたいと思っている事に対して、共に歩んでいきたいと思います」と、今後も継続してサポートしていくとの考えを明かしていた。

 小平さんは、22年10月22日の全日本距離別選手権(長野市エムウェーブ)女子500メートルを最後に現役を引退。今後の活動について、母校・信州大の特任教授に就任することを報告。大学側からはキャリア形成や健康科学に関連した講義の一部を担当するとしていた。

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