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闘いの歴史

闘いの記録 (戦争と人間)

バイデン氏、イスラエル新首相と会談 対イラン政策協議

2021-08-28
朝日新聞社 2021/08/28 16:03
© 朝日新聞社 8月27日、ホワイトハウスで会談するバイデン米大統領とイスラエルのベネット首相=AP

バイデン米大統領とイスラエルのベネット首相が27日、ホワイトハウスで会談した。米国が復帰を目指すイランとの核合意について、バイデン氏は「外交を第一に取り組んでいるが、うまくいかなければ他の選択肢を準備する」と発言。イランへの強硬姿勢を取るイスラエル側に配慮をみせた。

 会談はベネット首相が6月に就任して以来初めて。26日に予定されていたが、アフガニスタンの首都カブールでの爆破テロの影響で1日延期されていた。

 バイデン氏は会談の合間、記者団に「私たちは親しい友人になった。イランに核兵器を開発させないようにするための取り組みについて話し合う」と述べた。ベネット氏は「イランは絶対に核兵器を保有することはできないという明確な言葉を、(バイデン氏から)聞けてうれしい」と話した。

 バイデン氏はトランプ前政権が離脱した核合意に復帰する意向を示している一方、ベネット氏はネタニヤフ前政権に続いてイランへの強硬姿勢を取り、米国の核合意への復帰に反対している。

 パレスチナ問題でもベネット氏は強硬派として知られる。バイデン氏と立場が異なるが、バイデン氏はイスラエルによる入植地の問題には直接言及しなかった。元駐米イスラエル大使のダニエル・アヤロン氏は「バイデン氏は、共和党と近かったネタニヤフ氏の復活ではなくベネット政権の存続を望んでいて、ベネット氏を困らせる発言はしなかった」と分析する。(ワシントン=合田禄、エルサレム=清宮涼)

北朝鮮独裁の恐怖 酔って金正恩からの電話に出られなかった長官が処刑

2021-08-27
(Photo credit should read KIRILL KUDRYAVTSEV/AFP via Getty Images)

北朝鮮最高指導者の私生活は、これまでずっと秘密にされてきた。 韓国のメディア「East Asia Daily」は、北朝鮮軍の秘密部門である「総合政治局(GPB)38」は金正日の時代から存在し、金家の邸宅や指導者の接待、宴会の開催などを管理していることに加え、2014年にその組織の担当者が金正恩からの電話を逃し怒りを買ってしまい、処刑された事を明らかにした。

東亜日報によると、北朝鮮には少なくとも30もの金一族の別荘があるという。 外部に公開されているものもあるが、ほとんどは原地の者にも知られていない秘密の施設である。

総合政治局38部が行なっている任務は旧王朝の宦官の責務に該当する。 組織責任者は中将で、金正恩氏が何か宴会を開きたいと言えば、総合政治局38部が関連事項をすべて担当する。 しかし、2014年4月、部長が突然処刑されてしまった。

事情に詳しい脱北者の証言が「東亜日報」に掲載されている。2014年4月のある夜、金正恩氏と妻の李雪主(イ・ソルジュン)氏は、お酒を飲むためにゲストハウスに行き、22時半から23時の間に家を出たという。

金正恩氏が去った直後、宴会場に集まったスタッフは、残った料理を食べた。 宴会を仕切る38部長は、「うまくいった」「失敗があったら見直そう」とスタッフを励ました。 その夜、上司は上機嫌で部下と一緒に酔っ払ってしまった。 翌朝、ゲストハウスのスタッフは、38部長が連行されて処刑されたことを知らされた。

実は、その日の明け方、金正恩氏が38部長に電話をかけたが出なかったので、無視されたと思い激怒した。そこで 彼は人を送って38部長を処刑したのだ。

38部の部長の死は、北朝鮮ではほとんど知られていない。 38部長と同じように、何も言わずに消えていった人はどの位いるのだろうか。北朝鮮ではその数を正確に数えられる者はいないだろう。

 

(翻訳 井田)

「黒い雨訴訟」の課題

2021-08-06

「黒い雨訴訟」、国は上告せず・・・。

2021-08-06

『火垂るの墓』野坂昭如さん あとがき

2021-08-04
Facebook 長谷川 正憲さん曰く
『火垂るの墓』野坂昭如さん あとがき
君たちの生まれる前、戦争があった。
Before you were born, there was a war.
たくさんの人が死んだ。
Many people died.
そして、日本は、もう二度と戦争をしないと決めた。
And Japan decided not to engage in war ever again, thereafter.
だが今、戦争を迎え入れつつある。いつ戦争に巻き込まれてもおかしくない状態なのだ。
But now, we are once again on a path to war. We are extremely vulnerable to participating in war these days.
君たちはこれをどう考える。
What do you think about this?
君たちの周りには食べ物が溢れている。
There is food all around you.
けれど、そのほとんどが、輸入の産物。
Such food is mostly imported.
戦争が起きれば、食べ物は入ってこなくなる。
When war is declared, food stops coming in.
そうなれば、たちまち日本国中、餓死して当然。
Then, people will starve to death, all over Japan.
ぼくが子供の頃、この国は農業が盛んだった。
When I was a kid, this country farmed a lot.
身近に、作る人の努力を感じることができた。
We felt the efforts of those who worked hard to produce food.
物を食べる時、作った人や、その収穫物に感謝する気持ちがあったし、大地の恩、水、天の恵みを有難く思っていた。
When we ate back then, we thought of the farmers who cultivated the food and we were thankful to the crop itself – we were grateful to the earth and water, which were gifts from above.
「いただきます」という言葉には、そういった気持ち、すべてが込められていた。
The word “itadakimasu” uttered in Japan before meals captures this precise sentiment of being grateful.
食べ物を大事にしてください。
Please show respect for food.
戦争中、そして戦後、餓えて死ぬ人を何人も見た。
During the war, I saw many people starve to death.
戦争は嫌だ。戦争は決してしてはいけない。
I don’t like war. War should not be an option to us.
君たちに同じ思いをさせたくいない。
I don’t want your generation to experience what we endured.
君たちが大人になる頃、戦争を経験したぼくたちはもういないだろう。
By the time you grow up to be adults, my generation who experienced that war shall be all gone.
この本を読んで、戦争を考えて下さい。
Please read this book and think about war.
戦争について、語りあって下さい。語り合うことが大事です。
Talk about war. It is critical that you talk to each other.
そして、ここに書かれなかった戦争の真実を、君たちの力で自分のものにしてください。
And please reveal the truth about war – own that truth – that I have failed to put down here in this publication.
* 野坂昭如『火垂るの墓』 あとがきより
14歳の少年・清太の死から映画は始まる。
4歳の妹・節子の二人の壮絶とも言えるこの映像を、あなたは、どう捉えるのでしょうか?
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