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鉄の今

【今の鉄路】

「特急1本で金沢に行けたのに」

2024-03-17
敦賀駅の2階コンコースに引かれた誘導のライン(福井県敦賀市で) © 読売新聞
北陸新幹線の敦賀延伸の一方…大阪からの乗客は

北陸新幹線の金沢―敦賀間の延伸開業で、これまで大阪や名古屋から福井や金沢に直通していた在来線特急「サンダーバード」「しらさぎ」が敦賀駅止まりとなり、乗客は、同駅で北陸新幹線への乗り継ぎが必要になった。

 敦賀駅の新駅舎(高さ37メートル)には1階に在来線特急、3階に新幹線のホームがそれぞれ設けられている。乗客は、2階にあるコンコース(長さ約200メートル)を経由して上下間を移動する。

北陸新幹線の敦賀延伸の一方…大阪からの乗客は「特急1本で金沢に行けたのに」と嘆き節 (msn.com)

 JR西日本は、特急と新幹線の乗り換え時間を最短8分と想定している。この日、「サンダーバード」などから下車した乗客は、足早に歩き、新幹線に乗り換えていた。コンコースに設けられた改札口は、列車が到着する度に混雑した。

 金沢へ向かうという大阪府枚方市の男性(57)は「これまでは、特急1本で行けたのにという気持ちもぬぐえない。新幹線に乗るのは楽しみですが、乗り換えに時間がかかると困ります」と話していた。

 車いす利用者の名古屋市の男性(61)は「乗り遅れないように新幹線の出発2時間前に敦賀駅に到着した。駅の係員は親切でスムーズだったが、駅舎が想像以上に広くて市街地を散策するのはあきらめました」と話していた。

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