ちょい話【釈尊編】
お釈迦様の生涯と教え
修多羅について
2022-08-14
Facebook 江場 琳觀さん曰く
《 修多羅 》
修多羅(しゅたら)は、サンスクリット語の【スートラ】の音写であり、経文、経典、これらを束ねて背負う為の紐のことを指すという。
画像では袈裟の装飾として背面に垂らす華麗な組紐のことで、以前、肖像を制作した折に仔細に研究する機会をいただいた。
実際に経典を背負うわけではないが、お坊様の正装に経典を運ぶ為の紐が残されている事に、目に見えない経典伝播の道のりを僧正の背中に感じたものである。
——— 背中から下へ向かった先は緩やかにカーブし、ばさり。と房が着地する ———
実に複雑な形の修多羅を、彫り進めたら後戻りできない木彫で表現するには実際に組むことができるほど構造を理解せねばならない。
工房で若い門弟と技術的な話をするうち、手先の技術より「彫刻する為の眼差し」「彫刻する為の思考」そんな話題へと展開したのでした。
お盆というお坊様の後ろ姿を目にする機会の多い時期に、ご縁を感じた次第です。
《 智積院 第68世 宮坂宥勝僧正像 》
長野県 照光寺蔵
江場琳觀 制作2018年
総高さ975mm 像高590mm 仏寸(髪際高)一尺八寸
彩色仕上げ
材=檜 顔料 金 漆 (念珠=水晶 絹)
修多羅(しゅたら)は、サンスクリット語の【スートラ】の音写であり、経文、経典、これらを束ねて背負う為の紐のことを指すという。
画像では袈裟の装飾として背面に垂らす華麗な組紐のことで、以前、肖像を制作した折に仔細に研究する機会をいただいた。
実際に経典を背負うわけではないが、お坊様の正装に経典を運ぶ為の紐が残されている事に、目に見えない経典伝播の道のりを僧正の背中に感じたものである。
——— 背中から下へ向かった先は緩やかにカーブし、ばさり。と房が着地する ———
実に複雑な形の修多羅を、彫り進めたら後戻りできない木彫で表現するには実際に組むことができるほど構造を理解せねばならない。
工房で若い門弟と技術的な話をするうち、手先の技術より「彫刻する為の眼差し」「彫刻する為の思考」そんな話題へと展開したのでした。
お盆というお坊様の後ろ姿を目にする機会の多い時期に、ご縁を感じた次第です。
《 智積院 第68世 宮坂宥勝僧正像 》
長野県 照光寺蔵
江場琳觀 制作2018年
総高さ975mm 像高590mm 仏寸(髪際高)一尺八寸
彩色仕上げ
材=檜 顔料 金 漆 (念珠=水晶 絹)