大谷派教団の動き
真宗大谷派宗政の動きについて
22日(金)まで「おてらおやつクラブin東本願寺」を実施しています
Facebook 真宗大谷派(東本願寺)さん曰く
3月30日付けで一部参務の交代がありましたのでお知らせします。
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2022年3月30日付にて、参務の一部交代がありましたので、下記のとおりお知らせします。
≪退任した参務≫
望月 慶子(もちづき けいこ)
【山陽教区 第6組 浄泉寺坊守/宗議会議員】
齊藤 法顕(さいとう のりあき)
【九州教区 鹿児島組 明信寺住職/宗議会議員】
≪就任した参務≫
那須 信純(なす しんじゅん)
【東京教区 栃木組 慈願寺住職/宗議会議員】
長峯 顕教 (ながみね あきのり)
【九州教区 大分東組 西福寺住職/宗議会議員】
2021.10.21
去る10月15日の宗議会(臨時会)及び参議会(臨時会)において宗務総長の指名を受けた木越渉氏が、同日付で門首の認証を受け、宗務総長に就任しました。
また、本日(10月21日)付で5名の参務が任命され新内局が発足しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
宗務総長 木越 渉(きごし わたる)
【金沢教区 第11組 光專寺住職/宗議会議員】
参 務 望月 慶子(もちづき けいこ)
【山陽教区 第6組 浄泉寺坊守/宗議会議員】
参 務 齊藤 法顕(さいとう のりあき)
【九州教区 鹿児島組 明信寺住職/宗議会議員】
参 務 酒井 良(さかい ひさし)
【岡崎教区 高岡組 西雲寺住職/宗議会議員】
参 務 古賀 堅志(こが けんし)
【九州教区 大牟田三池組 浄泉寺住職/宗議会議員】
参 務 尾畑 英和(おばた ひでかず)
【岐阜高山教区 第5組 正壽寺住職/宗議会議員】
「あらゆる差別なくす」東西本願寺が声明 水平社創立100年に
部落差別の解消を目指した「全国水平社」が京都で創立されてから100年となった3日、京都に本山を置く浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺)と真宗大谷派(本山・東本願寺)が、あらゆる差別をなくし、人間一人一人が尊重される社会に向けて取り組むとする声明をそれぞれ出した。浄土真宗は念仏の下、全ての人は等しく「同朋(どうぼう)(仲間)」であると説いた親鸞を宗祖とし、被差別部落の人々から信仰を集めたが、差別は教団内にもさまざまな形であった。多くの門徒が教団への怒りを込めて水平社運動に加わった、歴史に立ち返っての誓いでもある。
声明で、本願寺派は「親鸞聖人の同朋精神に立ち還ってほしいとの水平社の解放への願いに、当時の教団が十分に応えることができなかったことを重く受け止めたい」、大谷派は「(水平社の)歴史の重さは、私どもにとって誠に慚愧(ざんき)すべき年月であると受け止める」と、1世紀を振り返った。
被差別部落の人々自身が立ち上がり、1922年3月3日に結成された水平社は、創立と同時に両教団の差別構造を追及した。「人の世に熱あれ、人間に光あれ」の文言で名高い「水平社宣言」とともに採択された、具体的な行動を示す「決議」の一つは「東西両本願寺への意見聴取に基づいた行動をとる」。寺が本山に納めるべき「募財」や、「解放の精神を麻痺(まひ)せしむるが如(ごと)き一切の教化運動」の拒否を打ち出した。
被差別部落の寺の多くは浄土真宗寺院とされ、更にその多くが本願寺派とされる。水平社の中心人物で、宣言を起草した西光(さいこう)万吉(1895~1970年)は、現在の奈良県御所市の本願寺派寺院に生まれ育った僧侶。江戸時代から、被差別部落の寺院は他の寺院と異なる制度下に置かれて差別されており、教団に対する行動は「親鸞の教えを見失っている」という内部からの痛切な告発でもあった。
一方で僧侶による差別もあり、被差別部落の人をおとしめる発言や、「身元調査」に応じるといったことが繰り返されてきた。教団は批判から目を背けず自らを省みて、90年代までに、かつて差別法名を与えていた実態などを明らかにしている。
大谷派は「あらゆる差別からの真の人間解放を願い、これからも不断の取り組みを継続していく」、本願寺派は「差別・被差別からの解放を目指して、真摯(しんし)に取り組んでいく」と締めくくっている。【南陽子】
部落解放運動の原点となった全国水平社の創立から100年を迎えた3日、京都市で記念集会があった。約1000人が参加。先人の思いを受け継ぎ、差別のない社会の実現へ取り組む決意を新たにした。
集会は、水平社運動を受け継ぐ部落解放同盟中央本部が主催。「人の世に熱あれ、人間に光あれ」とうたい、差別からの解放と人間の尊厳の尊重を求めた「水平社宣言」が朗読された。同本部の組坂繁之執行委員長はあいさつで「宣言が運動の原点であることを胸に刻まなくてはいけない」と述べた。ロシアのウクライナ侵攻にも触れ、「平和なくして人権なし。戦争反対の声を上げ、部落差別がなくなるまで闘う」と訴えた。
解放同盟の今後の決意として、差別禁止法や人権侵害救済制度の整備、インターネット上の差別と闘うことが表明された。100年を記念して製作された映画「破戒」(7月に公開)も上映された。差別に悩む主役を演じた俳優の間宮祥太朗さんが舞台あいさつし、「(差別は)普遍的テーマ。心を込めて演じた」と語った。
水平社は1922年3月3日、部落差別に苦しめられていた当事者が結成。京都市で創立大会を開き、国内初の人権宣言とされる水平社宣言を採択した。【野口由紀】
【焦点】教区巡回で内局案批判噴出
宗務総長より新年の挨拶
新年を迎え、仏祖の御前で身を正し、新たな年を歩み始められたことと拝察します。
未だ収束の見えない新型コロナウイルス感染症によって、お亡くなりになられた方々とそのご家族に、衷心よりお悔やみ申し上げます。そして、約二年に亘り医療の最前線でご尽力いただいている従事者の皆様に、心よりの敬意と感謝を申し上げます。
本年は、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と宣言された、全国水平社(現 部落解放同盟)が創立されて百年の年に当たります。水平社の創立以来、宗門は多くの指摘や糾弾を受けてまいりました。
それは、親鸞聖人を宗祖といただいている私たちにとって、「同朋」ということの内実が厳しく問われるとともに、「親鸞に帰れ」という呼びかけでもありました。親鸞聖人の教えをいただく私たちにとって、正に信心が問われてきた歴史でもあります。
いし・かわら・つぶてのごとくなるわれらなり
(「唯信鈔文意」『真宗聖典』五五三頁)
群生である「われら」という言葉の中に、御同朋御同行としてあらゆる人々と共に生きていく道を歩むにあたっての親鸞聖人の根源的な眼(立脚地)がうかがえます。そして、「いし・かわら・つぶてのごとくなるわれら」という自覚の信心は、立教開宗の大切な視座と言えます。
それは、宗祖の晩年のお姿を描いた「安城御影(あんじょうのごえい)」からもうかがえます。生き物を狩ることを生業とし、屠沽の下類と蔑まれてきた人々と共に生きられたお姿が、装束や法具からうかがうことができます。
このように、根源的な課題を明らかにしてくださっている宗祖の教えと姿に照らされ、共に生き合う世界(同朋社会)の実現を願い、今から六十年前に興されたのが「同朋会運動」です。
この運動を展開していく中で、宗門が潜在的に抱える様々な差別体質が露わになりました。爾来、運動の願いを基底として、部落差別をはじめとする様々な問題を一人ひとりの信心の課題として歩んでまいりました。
人類に捧げることを願いとする宗門にとって、差別をする人・差別をされた人が共に解放されていくことなくして、「同朋社会の顕現」に努めることを社会的使命として歩む運動の推進はあり得ません。
二〇二三年にお迎えする宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要は、宗祖が出遇い歩まれた念仏の教えを私自身がいただく御仏事であります。そして、差別社会を作り出している私たちの無慚無愧なる相をあらためて確認する法要でもあることを忘れてはなりません。
慶讃テーマ「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」という人間への問い、根源的な呼びかけに向き合い、生活をあげて共に本願念仏の正信に立ってまいりたいと願うことであります。