ファイト山本
ドジャース山本由伸投手(25)
【速報】ドジャースが山本由伸選手の入団を正式発表
ヤンキース?
動画サイトなどでメジャー情報を発信している元大リーガーのカルロス・バイエガ氏が15日(日本時間16日)までに自身のインスタグラムを更新。オリックスからポスティングシステムを使って大リーグ移籍を目指している山本由伸投手がヤンキースと9年3億400万ドル(約434億7000万円)の契約を結ぶ可能性を伝えた。
合意が実現すれば、契約規模は投手の中ではドジャース・大谷の10年7億ドル(約1001億円)、同じヤンキースのコールの9年3億2400万ドル(約457億6000万円)に次いで3番目。選手の評価として重視されているAAV(1年平均の年俸)は3378万ドル(約48億3000万円)になる。
日本で3年連続投手4冠を達成した山本はその実力に加え、25歳と若いため、メジャーでの評価は極めて高い。米報道によると、ここまでヤンキースと並んで移籍先有力候補に挙がっているドジャースとメッツのほか、ジャイアンツやフィリーズと面談したと言われている。
ポスティングでメジャー移籍を目指す山本由伸投手の前に立ちはだかる「6フィートの壁」とは。
オリックスからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す山本由伸投手(25)が注目されている。多くの球団による争奪戦になることが確実視されている一方、「サイズ問題」もずいぶん話題になっている。MLBに存在する「6フィート(約183センチ)の壁」のことだ。
メジャーでは身長6フィート未満の先発投手が成功することは歴史的にも、まれ。山本の身長は公称5フィート10インチ(約178センチ)で、サイズ問題がメジャー移籍後のネックになると指摘する声がある。
もちろん成功した投手もわずかながらいる。現役の投手では5フィート7インチ(約170センチ)のマーカス・ストローマン(32=カブスFA)、5フィート10インチのソニー・グレイ(34=ツインズFA)、5フィート11インチ(約180センチ)のジョニー・クエト(37=マーリンズFA)がそうだ。ストローマンはメジャー9年目の今季、自身5度目の2ケタ勝利となる10勝(9敗)を挙げ2度目のオールスターに選出された。グレイはメジャー11年目の今季、リーグ2位の防御率2・79をマークし3度目のオールスターに選出。クエトは今季は不振だったがメジャー16年と息が長く20勝をマークしたこともある。
レッドソックスなどで92から18年間活躍し通算219勝で野球殿堂入りしたペドロ・マルティネスも5フィート11インチだ。サイ・ヤング賞に3度輝くなど全盛期はメジャーでも圧倒的存在で、マルティネスに関しては6フィートの壁などどこ吹く風という勢いだった。
07年にジャイアンツでデビューしたティム・リンスカムも5フィート11インチだったが、キャリア序盤の全盛期は支配的な投手で08年から2年連続サイ・ヤング賞を受賞している。少し古い時代では50年代から60年代にかけて通算236勝を挙げたヤンキースのホワイティー・フォードは5フィート10インチ、70年代から80年代にかけて20勝を3度マークするなど活躍したヤンキースのロン・ギドリーは5フィート11インチだ。
山本は果たして「6フィートの壁」を超えた名投手たちのあとに続けるのか。争奪戦に参戦することが確実視される球団は、その点は心配していないようだ。10月23日付の「ジ・アスレチック」によると、メッツなど複数の球団はすでにホークアイとトラックマンのテクノロジーによる山本の投球データをすべて入手しているという。山本を十分に把握し分析した上で、メジャーでローテ3番手以内でやっていけると期待をかけている。その期待にどれだけ応えられるか、来季以降が楽しみだ。【水次祥子】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「水次祥子のMLBなう」)
日本代表投手陣は「エリート集団」
熱戦が続く第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で侍ジャパンはグループリーグを4連勝、準々決勝進出を決めた。大きな原動力となったのが、大会前に「日本最大の武器」と見られた投手陣だった。
大谷翔平(エンゼルス)、ダルビッシュ有(パドレス)、佐々木朗希(ロッテ)……初戦から先発陣を並べると、世界の野球ファンが垂涎の顔ぶれだ。リリーフ登板した髙橋宏斗(中日)や宮城大弥(オリックス)も持ち味を発揮し、その名を世界に知らしめた。
日本代表投手陣(大会開幕時)のドラフト時の順位を見ると、“エリート集団”で構成されていることがよくわかる。
・ドラフト3位以下:4人
・育成ドラフト:1人
15人のうち、じつに10人がドラフト1位だ。そのうち高卒は大谷、ダルビッシュ、佐々木、松井裕樹(楽天)、宮城、髙橋の6人。いずれも高校時代から高い注目を集め、最高の評価でプロ入りしている。
こうした面々がWBCでは日本代表投手陣の中心を占めるなか、「異色」と言えるのがオーストラリア戦で4回無失点、被安打1、8奪三振と好投した山本由伸(オリックス)だろう。
オリックスの山本由伸投手
オリックスの山本由伸投手(23)が14日、ベストナインを初受賞した。都城高からドラフト4位指名で入団5年目の今年は26試合に登板して18勝(4完封)5敗の防御率1・39。206奪三振。最優秀防御率、最多勝、勝率第1位、最多奪三振の投手4冠に沢村賞、ゴールデン・グラブ賞を受賞しており、これで7冠となった。若月健矢捕手と最優秀バッテリー賞も受賞。東京五輪の野球で金メダルも獲得している。
山本は球団を通じて次の通りコメントした。
「ベストナインに選んでいただいて、とても光栄です。1年を通してプレーしてきた部分を評価していただいたと思いますので、本当にうれしいです。またこの賞をいただけるように、来シーズンもしっかりと頑張りたいと思います」
2020/6/21 オリックス対東北楽天のリーグ公式戦。
今季初登板となったオリックス・山本由伸が8回無失点の快投で白星。
スゴすぎて語り継ぎたいレベルの山本の11球をご覧ください。