MLB
【大リーグからメジャーへ】
「イマナガは100点…素晴らしい」
鮮烈メジャーデビュー
◆米大リーグ レッドソックス1―3ジャイアンツ(2日・米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイ・パーク)
レッドソックス・上沢直之投手(30)が2日(日本時間3日)、本拠地・ジャイアンツ戦で救援登板し、メジャー初登板を果たし、2回無安打無失点1奪三振の鮮烈デビューを飾った。
1―3で2点ビハインドの8回に5番手で登板。先頭の19年本塁打王ソレアを2球目のスプリットで三邪飛に打ち取ると、続くフローレスもカウント1―1から内角のスプリットで三飛に打ち取った。さらに2死走者なしからコンフォートは外角低めのスプリットで空振り三振。たった11球の3者凡退で1イニングを投げ終えた。ベンチに戻ると、左手親指付け根を痛めて負傷者リスト(IL)入りして欠場している吉田正尚外野手(30)とハイタッチを交わした。
メジャー111年間で史上6人目の快挙!
メジャーを席巻する日本人左腕の勢いが止まらない。
現地4月26日、シカゴ・カブスの今永昇太が敵地でのボストン・レッドソックス戦に先発登板。メジャー自己最長となる6回1/3を投げて5安打7奪三振1失点。2試合連続のクオリティスタートを達成し、リーグトップに並ぶ4勝目を挙げた。
今永は序盤の3イニングをすべて三者凡退に抑えるパーフェクトピッチングで最高の滑り出しを見せる。カブスが3点リードした4回1死にソロホームランを浴びて失点を喫すると、その後も1死一、二塁のピンチを招いたが追加点は許さず。6回は2死一、二塁とランナーを背負うも、6番パブロ・レイエスをカウント2-2で追い込み、最後はスプリットで空振り三振に斬って取り、相手に流れを渡さなかった。
マウンドで感じた大谷翔平の脅威
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手が23日(日本時間24日)、敵地ナショナルズ戦に「2番・DH」で先発。9回の打席で今季6号ソロをかっ飛ばした。時速118.7マイル(約191.02キロ)、飛距離450フィート(約137メートル)の衝撃弾。打球速度は自己最速&ドジャース史上最速の一発になった。大谷を封じた相手先発のパトリック・コービン投手も、その脅威をマウンドで感じ取った様子。「素晴らしい打者で右腕、左腕関係なく打つことができる」と評価した。
ワシントン初見参となった大谷。3-1とリードして迎えた9回の第5打席だった。カウント1-0から右腕マット・バーンズの2球目、甘く入ったスプリットを強振すると、弾丸ライナーがあっという間に右翼スタンドへ。敵地ファンもどよめく衝撃の191キロ弾だった。ダイヤモンドを一周し、ベンチに戻る大谷の顔には笑みもこぼれた。
今永昇太、「防御率0・00」
カブス・今永昇太投手(30)の快進撃にMLBも大注目だ。
今永は20日(同21日)の本拠地・マーリンズ戦のダブルヘッダー第2試合に先発する。DeNAからカブスに加入して1年目。ここまで3試合に登板して15回3分の1を投げて自責点0(失点1)。2勝0敗で防御率0・00という圧巻の滑り出しを見せている。前回登板の13日(同14日)の敵地・マリナーズ戦はメジャー初失点を喫したが、6回途中5安打1失点(自責0)でまとめて勝利投手になった。
MLBは20日(日本時間21日)、公式インスタグラムを更新し、「日本からやってきた今永昇太は、期待されたとおりの選手だった!」と雄たけびを上げる今永の姿に「防御率0・00」の文字を大きく載せて紹介した。
この投稿には「ショウタは最高だよ」「サイ・ヤング賞だね」「もっと認められていい投手だ」「メジャーに来てくれて本当にうれしいよ」「彼は『カブスか勝つ』と言ってくれた」「ショウタは超クールだ」「クレージー」「期待以上だよ」「リーグ最高の投手だ」などと破竹の勢いを見せる“ルーキー”に賛辞が続々と寄せられている。
◆米大リーグ カブス―マーリンズ=第2試合=(20日・米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)
カブスの今永昇太投手(30)が20日(日本時間21日)、本拠のマーリンズ戦ダブルヘッダー第2試合で先発した。
これまで3試合に登板し2勝0敗。15回1/3で1失点(自責0)。防御率は0・00をキープしていたが、ついに初の自責点を記録された。
1-0の4回1死、遊失で走者を背負った。続くアンダーソンに適時二塁打を打たれたが、自責点はつかないままだった。だが続くチザムにも右前へ逆転適時打を打たれ、ついに自責点を喫した。
MLBデビューからの自責ゼロは18回2/3でストップした。