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ちょい話【親鸞編】

仰せを蒙りて【文字データ編】

業について

2020-10-27
FacebookRIZIN YASUDA
822
業には共業・不共業ということがありまして、境遇というものは、これは共業なんだ。水は、人間にとっては飲むものですけど、魚にとっては住処ですわね。そうすると鯛にとって住処である場合にはカレイにとっても住処なんだ。それは業が似ておるんです。カレイと鯛という海水に生きる動物という境遇というものが共通しとる。つまり共同に海を感ずる。共同の運命や。運命の共同体だ。

教学、教学といっとるけど、理論をやっとるんやないかね。

2020-10-11
Yasuda Rizin
807
仏教でも、今いろいろと運動というものが出とるが、僧伽といったら教学が中心ですわね。僧伽の事業といえば教学中心なんだ。それを理論を立てるように考えるのは大きな間違いですわね。教学、教学といっとるけど、理論をやっとるんやないかね。それは大きな考え違いじゃないか。

本当と本当が喧嘩して世の中やかましくなっとる

2020-10-11
805
頭から念仏(南無阿弥陀仏)ということを出すと聞いたほうは承知せんです。そうでしょう。それなら頭から題目(南無妙法蓮華経)だというのと同じことやないかね。だから今、わしが本当や、わしこそ本当やいうて、本当と本当が喧嘩して世の中やかましくなっとる

機関紙『親鸞仏教センター通信』]74号より

2020-09-11
[機関紙『親鸞仏教センター通信』] 9月発刊の最新号、74号より記事をお届けします!
■長谷川琢哉「自筆ノートの調査から見えてくる研究課題」
「清沢満之研究会」では、2016年から『他力門哲学骸骨試稿』(以下、『他力門』と略す)の再読を行ってきた。その際われわれは、関係各所に特別な許可を取り、清沢満之による自筆原稿の調査・翻刻を行った。原稿には多数の書き直しや削除、組み直しの痕跡が残されており、それらの痕跡を可能な限り復元したかたちでの翻刻作業を現在進めている。ただし、この研究によって具体的に明らかになったことなどについては翻刻を公表するまでは触れることができないため、以下では中間発表として、翻刻作業を通して見えてきた新しい問題系について示しておきたい。
※写真は、長谷川研究員。

現世利益というものがただ悪いというんじゃないのです。

2020-10-03
798
つまり言ってみれば、今いろいろ出ている現世利益というものがただ悪いというんじゃないのです。それはなにか低いーー悪いというんじゃない。ほんとうの意味の宗教心を閉ざしてしまうんだ、せっかくのね。だから人間が行き詰るというのは、最高の機会なんだ。出直すためのね。それこそ一つの転機。大きな転換期なんだ。つまり王舎城の悲劇というものを個人に引き受けた。そういうような意味になる。
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