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ちょい話【親鸞編】

仰せを蒙りて【文字データ編】

数年前、九州大谷短期大学真宗研究所主催の教化講習会に参加しました。

2022-01-06
今月の言葉23 – 九州教区 (otaniha-kyushu.com)HPより

「この光に遇(もうあ)う者は、三垢(さんく)消滅し、身意柔軟(にゅうなん)なり。歓喜踊躍(ゆやく)し、善心生ず。」(『真宗聖典』300頁)

数年前、九州大谷短期大学真宗研究所主催の教化講習会に参加しました。法話の研鑽のみならず、教行信証の学習・仏教讃歌・カウンセリングの基礎・靖国問題学習など、お寺で生活する中ですぐ役立つ学びと僧侶として常に心がけておきたい様々な学びをいただき、素晴らしい同朋とも出遇えました。自分が思っていた以上に豊かな時間を与えてくれた教化講習会という場に、感謝の気持ちでいっぱいです。

特に、齋藤豊治先生のコミュニケーション学習の中で言われた「やわらかく接する」ということを、今も日々心がけています。

私たちは、苦手な人間に会って「ダメだ」と思った瞬間、威嚇や自己防衛反応で固さが出る。そのロック状態を解く為に、脱力する、自分の体の緊張を解くことが大事だと言われました。

「人と出会う時、肩の力を抜いて出会えていますか。肩の力をダラーっと抜いて、真っ直ぐ立てます

か。それがやわらかさです。」

根がしっかりしていれば、揺れても平気な大木のように、上半身が脱力しても、下半身が安定していれば大丈夫なのだと仰いました。

 

先生の言葉で浮かんだのが、弥陀の三十三願・触光柔軟(そっこうにゅうなん)の願です。

 

「たとひ我、仏を得んに、十方無量不可思議の諸仏世界の衆生の類、わが光明を蒙(こうぶ)りてそ

の身に触(ふ)れん者、身心柔軟(しんじんにゅうなん)にして、人・天に超過せん。もし爾(し

か)らずんば、正覚を取らじ。」

(わたしが仏になるとき、すべての数限りない仏がたの世界のものたちが、私の光明に照らされて、

それを身に受けたなら身も心も和らいで、その様子は天人や人々に超えすぐれるでしょう。そうで

なければ、私は決してさとりを開きません)

(『真宗聖典』21頁)

 

身心柔軟の「身柔軟」というのは、弥陀の光明に触れると振舞いの荒々しさが取れ、物腰がやわらかくなるさまではないかと考えます。身心は繋がっているが故に、物腰が変われば心も変わる。「心柔軟」へと変化する。やわらかくしなやかな心の状態は、何ものが来てもびくともせぬ、金剛心と一味になった心です。脱力と安定が身にも心にも及ぶのです。

弥陀の光明に出遇った人は、そのままではいられなくなる、というのはこういう事なのではないでしょうか。

今年も、聞法し御念仏いただくという真宗門徒の生活を、大事にしていきたいと存じます。

【住岡夜晃法語】

2022-01-03
Facebook 田畑 正久さん曰く
懺悔を語って懺悔せず
喜びを語って喜ばず
道を語って道をふまず
悪人を語って悪人ならず
自己を偽る者の灰色の流転
汝、何がゆえに素裸に直接せざる【住岡夜晃法語】
「勧修寺村の道徳、明応二年正月一日の御前へまゐりたるに、蓮如上人仰せられ候ふ。
 道徳はいくつになるぞ、道徳念仏申さるべし。
 自力の念仏といふは、念仏おほく申して仏にまゐらせ、この申したる功徳にて仏のたすけたまはんずるやうにおもうてとなふるなり。
 他力といふは、弥陀をたのむ一念のおこるとき、やがて御たすけにあづかるなり。」(後略)「蓮如上人御一代聞書・第一条」《西注釈版聖典1231頁》
1493年の元旦、蓮如上人の元を訪れた道徳は、蓮如上人に「あけましておめでとうございます。」と新年の挨拶をしました。すると蓮如上人は、「道徳はいくつになるぞ。道徳、念仏もうさるべし。」と言葉をかけたと伝えられています。当時蓮如79歳、道徳74歳
2021-12-25
新刊発売開始のおしらせ
このたび、「東本願寺出版」から新刊『浄土真宗とは何か―『教行信証』のこころ―』が発売されました</div></div></div><div id=

人生を往生浄土の縁として生きる

2021-12-22
Facebook 田畑 正久さん曰く 
人生を結論とせず
人生に結論を求めず
人生を往生浄土の縁として生きる
これを浄土真宗という
法語一献(御堂さん)2021.12.丸山文雄(新潟市西区万栄寺住職)
(前略)余命3か月と宣告された友(龍大同期生)は、自分の一生を記しておきたいと、見事に本を書き上げ、私にも届けてくれました。本が届いた五日後の9月5日、ご往生の知らせが届きました。
自分自身の病気の事,多くの家族を亡くした事、特に26歳の一人息子を亡くした事、その我が子が人生の生き方を教えてくれ、多くの人に出会わせてくれた喜びも書かれています。
本のあとがきに、
「私は今、とても幸せです。
今人生に悩んでいる人、不幸という言葉に振り回されている人々.
人生とは、不幸を受ければ受ける程人生が濃くなり、その不幸が幸せを呼ぶ。
人生、苦は楽のもと。人生、悲しみは喜びのもと。
私はすい臓がんという病気と向かいあい、家族の温かさを知りました。
友の優しさを知りました。」
と書かれ、
「わが人生悔い多し、我が人生苦しみ多く、我が人生楽しみ多く 
我が人生悲しみ多く、故に我が人生喜び多し、
我が人生不幸多く 故に我が人生幸福(しあわせ)多しと
人生を70年生きてきてよかった。皆さんありがとう。
古希になり、病を受けしわが生命、亡き吾子にあえる楽しみ」
と結ばれてありました。
師の言葉を思い出しました。
人生を結論とせず
人生に結論を求めず
人生を往生浄土の縁として生きる
これを浄土真宗という

大谷大学第29代学長に一楽 真(いちらく まこと)文学部教授を選任

2021-12-17
現学長の任期満了に伴う学長候補者選挙において、最終候補者として選出した 一楽 真 文学部教授(真宗学科)を、2021年12月16日(木)に開催した真宗大谷学園理事会において、大谷大学第29代学長に選任いたしました。

任期は、2022年4月1日~2026年3月31日までの4年間です。


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