政府専用機
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米大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」が広島へ到着、G7サミットへ向け 米海兵隊
アメリカ大統領専用ヘリコプターVH-3D「マリーン・ワン (機体記号:61-724および61-729)」2機が、2023年5月15日に岩国基地と広島へリポート間で試験飛行を行いました。
これは、18日(木)夕方に来日するとみられるバイデン大統領が、岩国基地へ専用機VC-25「エアフォース・ワン」で到着後、「マリーン・ワン」へ乗り換え、広島市内への移動に備えたもの。2022年の東京への到着時も、東京都福生市の横田基地から赤坂まで「マリーン・ワン」で移動しており、「エアフォース・ワン」とセットで運用されます。
5月 広島サミットの前哨戦!G7軽井沢外相会合でVIP機飛来
5月のG7広島サミット(主要国首脳会議)を前に行われる閣僚会合「G7外相会合」が、2023年4月16日から18日まで長野県軽井沢町で開催されています。これに合わせ3機の政府専用機が、米軍横田基地や羽田空港に飛来しました。
専用機で来日したと思われるのは、米軍横田基地へ飛来したアメリカ、羽田空港へ飛来した英国とドイツです。関連は不明ながら、カナダ籍やオーストリア籍のビジネスジェットも同日羽田へ飛来していました。今回は国家元首ではなく、主に外相などの来日であったため、専用機を利用する国は少なかった模様です。
各国の元首が参加するG7広島サミットは、5月19日から21日まで広島県で開催します。この時には各国の政府専用機や関係するチャーター機などが、広島や岩国へ、さらに立ち寄りや機材待避で成田・羽田、関西への飛来も予想されます。
史上初! 日本の政府専用機に「スゴイ燃料」を搭載し運航 原料は”ミドリムシ”?
ユーグレナ油脂等を使用した燃料
岸田文雄内閣総理大臣の2022ASEAN関連首脳会議、G20バリ・サミット、APEC 首脳会議出席のため、2022年11月12日に羽田を出発した政府専用機2機(ボーイング 777-300ER)。このフライトの使用燃料に、ユーグレナ社が製造・販売する国産SAF(持続可能な航空燃料)「サステオ」が用いられました。同社によると、政府専用機にSAFが使用されるのは今回が初の試みとなるといいます。
新型「エアフォース・ワン」デザイン決まる! 現行とちょっとだけ違うデザイン…
特徴的な「青」も「深みのあるもの」に
アメリカ空軍が現地時間2023年3月10日、通称「エアフォース・ワン」として知られている大統領専用機の新型機「VC-25B」の機体デザインを決定したと発表しました。
「VC-25B」は「ジャンボ・ジェット」と呼ばれたボーイング747シリーズの最終派生型「747-8」をベースにした飛行機で、現行タイプの747-200Bをベースにした「VC-25A」と置き換えられる予定です。「VC-25B」は2機体制で、1機目が2027年に、2機目が2028年に納入予定とのことです。
「VC-25B」の機体デザインは、「VC-25A」のデザインをほぼ踏襲。多くの人に「エアフォース・ワン」として知られている、白と明るい青を基調としたデザインになる予定です。一方で、「VC-25B」は、「VC-25A」と比較してさまざまな面で、デザイン上の違いがあります。
たとえば「VC-25B」に採用されるブルーは、「『VC-25A』より少し深みのあるモダンなトーン」を採用。また、「VC-25A」の一部で採用されていた、胴体に使用されているアルミ合金を研磨剤で磨きあげる「ベアメタル」を「VC-25B」では採用せず。これは「最新旅客機で採用されている素材では認可されていないため」としています。
「VC-25B」は以前トランプ政権下で導入が決定し、その際、赤、白、青の新カラーリングが採用される予定でしたが、この新デザインは、バイデン大統領に政権が変わった際に破棄。これは胴体下部の青い塗装が飛行時に熱を帯びる可能性などがあり、連邦航空局による認定試験が追加で必要となるためとされています。
【了】