親鸞聖人の文及び典拠等
親鸞聖人(しんらんしょうにん)の文及び典拠等
ご消息
2022-11-26
末灯抄十八
弥陀他力の廻向の誓願にあひたてまつりて、真実の信心をたまはりてよろこぶ心のさだまるとき、摂取して捨てられまいらせざるゆへに、金剛心になるときを、正定聚の位に住すとも申す。
弥勒菩薩とおなじ位になるとも説かれて候めり
高田御書 巻三(末灯抄十八)
廻向は「さし向ける」という意味の自力の廻向ではなくて、「如来よりたまわったもの」という意味です。
真実信心の人は仏のお心の中に救いとって、捨てられることがないから、金剛不壊(=ダイヤモンドのようにこわれない)の信心となり浄土に生まれる身と定まった位に住するとも、また弥勒菩薩と同じ位になって、仏に等しいとも言われています。
これが真実信心の人に賜わる境位です。
聞思抄より
《参考》
親鸞聖人御消息 随信御房
浄土真宗聖典(西)802頁11行~次
真宗聖典 (東)608頁2行目
高田聖典 804頁8行目
聖典
信巻 正像末和讚
西 263頁 604頁
様 [九九.百] (26.27.28)
東 249頁 502~503頁
様 6行~13行 (25.26.27首)
高 271頁 642頁
田 5行目 (25.26.27首)
正像末法和讚
二五
五十六億七千万
弥勒菩薩はとしをへん
まことの信心うる人は
このたびさとりをひらくべし
二六
念仏往生の願により
等正覚に、いたる人
(正定聚のくらいなり)
すなわち弥勒におなじくて
大般涅槃をさとるべし
二七
真実信心をうるゆえに
すなわち定聚にいりぬれば
補処の弥勒におなじくて
無上覚をさとるなり
(大般涅槃をもうすなり)
親鸞聖人御消息
性信御房 しのぶの かさまの
(真仏房)
西 758頁 792頁 748頁
様 (二) 10行 3行
東 591頁 590頁 595頁
様 6行目 7行目
高 799頁 798頁 779,頁
田 7行目 2行目