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「人の役に立てる大人に」愛子さま 成年皇族に(2021年12月1日)
愛子さま20歳の誕生日 誕生からこれまで(皇室アーカイブ)
天皇、皇后両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまは成年を迎えた1日、天皇陛下とともに、皇居・御所で宮内庁長官らから祝賀を受けられた。皇后さまは体調が整わず、同席を控えられた。
この日は夕方から、宮内庁長官と次長、参与ら、侍従職職員による祝賀を順番にお受けに。宮内庁によると、愛子さまはお祝いの言葉ににこやかに応じ、お礼と成年皇族としての抱負を述べられていたという。
ご成年行事は新型コロナウイルス禍のため人数を絞り、愛子さまの大学の授業日程を考慮して1、5日の2日間に分けて実施。愛子さまは5日、皇居・宮殿で勲章親授や両陛下へのごあいさつ、皇族方や三権の長らによる祝賀などに臨まれる。
愛子さま20歳に 母になる前の雅子さま…笑顔が美しく輝いた瞬間
12月1日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまはご成年の日を迎えられた。
2001年5月に雅子さまのご懐妊発表
2001年5月に雅子さまのご懐妊が正式に発表され、多くの国民が愛子さまのご誕生を心待ちにしていた。
ご公務を着実にこなしながら、プライベートの時間をお互いの趣味で楽しまれ、雅子さまは天皇陛下と励ましあい、いたわりあって、仲睦まじく、温かい家庭を築いてこられた。
ご婚儀のローブデコルテ秘話
外交官の家に生まれ、両親の愛情と2人の妹に囲まれて育った雅子さま。
皇室の一員となられた1993年6月9日、ご婚儀に際した雅子さまのローブデコルテを手がけたデザイナーの森英恵氏は、「文藝春秋」2019年11月号で当時をこう振り返っている。
「当時の皇太子殿下のご婚儀に際し、雅子さまのローブデコルテをおつくりしたのは光栄なことでした。いずれは皇后陛下になられるお立場の方、私の仕事人生の中でも大きな思い出です。デザイン画を何枚か用意して仮縫いをさせていただきました。出来上がりを気に入って下さり心に残っています」
雅子さまの笑顔が美しく輝いた瞬間
「現役の外交官として活躍されていた方が皇室に入られるという話題で、皇室がにわかに身近に感じられたあの頃。ご成婚パレードの日、上衣のえり元にあしらった花びらが風にふわりと揺れて、雅子さまの笑顔が美しく輝きました。皇太子殿下と爽やかなカップルで、明るい希望を感じました。
世界が目まぐるしく変わる今、日本の伝統と歴史を背負っておられる両陛下のお立場は大変なこともあろうかと思います。でも、インターナショナルな教育を受けられているお二方が、日本の独特の優雅さを、今の時代に表現して下さっているのはありがたいと思います。新しい日本の香りとでもいえそうな品格が醸し出されています」(同前)
(写真、キャプションの一部は「文藝春秋」2001年6月号より)
(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2001年6月号)