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【衣笠キャンパス】
1965年(昭和40年)から広小路キャンパスからの移転が始まり、1981年(昭和56年)に完全に移転が完了しました。
この衣笠キャンパスは、大清国第12代にして最後の皇帝愛新覚羅溥儀の寄付により作られたものです。
1939年、溥儀は立命館に50万円という大金を寄付する。
立命館は、寄付金のうち20万円で立命館日満高等工科学校の敷地として衣笠の土地を購入し、残りの30万円を学舎の建設費や設備費などに充てた。
50万円と言う額は、現在(平成23年)の貨幣価値で言えばいくらくらいに相当するのだろうか。
何を基準に比較するかにより評価は異なるが、例えば、主要な消費財の価格を元にした物価水準でみると、約2,000倍、給与水準で比較すると約5,000倍になる。この差は、当時のわが国の給与水準が極めて低かったことによるものである。いずれにせよ、寄付金の50万円は前者であれば10億円、後者であれば25億円に換算することができる。
現在、衣笠キャンパスの校地面積は約34万㎡(約10万坪)であるが、記録によると、このうち6万坪が溥儀の寄付により購入したものである。