本文へ移動

闘いの歴史

闘いの記録 (戦争と人間)

ライフル魔

2022-06-02

Facebook 佐々木 信雄さん曰く


【20th Century Chronicle 1968(s43)年】-3
 

◎金嬉老 人質籠城事件
*1968.2.20/ 清水市で2人を射殺した金嬉老が、寸又峡温泉で人質を取って籠城する。
 

 金銭トラブルから暴力団員2名を射殺した金は、猟銃とダイナマイトで武装して、寸又峡温泉の旅館に人質13人をとって籠城した。マスコミのインタビューに対応するなど傍若無人に振る舞った金は、在日韓国人二世として受けた差別などを訴えたため、事件は複雑な様相を示した。

 結局、88時間に及ぶ籠城のあと逮捕されるが、平気でライフルを撃ち放ち、マスコミを呼び寄せインタビューに答えたりして、それをテレビなどが逐一放映した。いわゆる「劇場型犯罪」の最初のケースとされる。本来は暴発的な暴力事件にも拘らず、金が在日差別問題にからめたため、警察や逮捕後の刑務所などでも、必要以上に慎重に取扱うという問題も残された。
 

(この年の出来事)
*1968.1.30/ 南ベトナム全土で解放勢力が大攻勢、テト攻勢を開始する。
*1968.3.9/ 神通川流域のイタイイタイ病患者28人が、三井金属鉱業を相手に損害賠償訴訟を起こす。
*1968.7.1/ 核拡散防止条約がワシントン・モスクワ・ロンドンで調印される。(日本は1970.2.3に調印)
*1968.10.12/ 第19回オリンピック メキシコ大会が開催される。

日本赤軍元幹部の出所風景に「愕然とした」 イスラエル大使が怒り「理性あれば祝福できない」

2022-06-02
© J-CASTニュース
J-CASTニュース 2022/06/02 15:39

日本赤軍の元幹部らが久々に公の場に姿を現したことが一部で温かく受け止められているとして、イスラエルのギラッド・コーヘン駐日大使が2022年5月31日、ツイッターで「愕然としました」と憤った。5月28日に重信房子元最高幹部(76)が20年にわたる服役を終えて出所し、30日に岡本公三容疑者(74)が逃亡先のレバノンで開かれた集会に姿を見せたことへの反応だ。5月30日は、1972年にイスラエル・テルアビブのロッド空港(現ベングリオン空港)で起きた乱射事件から丸50年にあたる節目の日だ。岡本容疑者は実行犯のひとりで、コーヘン氏は「理性ある人なら、26人の罪のない民間人の殺害に関与した人々への支援を表明し、祝福することはできないはず」だと訴えた。

パレスチナ側、重信元最高幹部は「生涯の同志」

コーヘン氏のツイートでは、重信元最高幹部や岡本容疑者の動向を伝えるツイートを貼り付け、

(以下引用)「1972年にロッド空港で発生した乱射事件から50年を記念する集会に参加した岡本公三容疑者、および先週末出所した重信房子元最高幹部が温かく迎えられる姿を見て愕然としました」(以上引用)と書き込んだ。貼り付けられたツイートのひとつが「パレスチナ青年運動」(PYM)のものだ。そこでは「重信房子がついに自由の身に」とうたい、重信元最高幹部を「日本の自由の戦士」で「パレスチナ人と闘争の生涯の同志」だとたたえている。

コーヘン氏は、乱射事件の現場写真つきで

(以下引用)「理性ある人なら、26人の罪のない民間人の殺害に関与した人々への支援を表明し、祝福することはできないはずです。そしてそれは、事件から50年が経過した現在でも同様です」(以上引用)とも書き込んだ。

岡本容疑者出席の集会は

「テロ組織のメンバーであり、罪なき命を奪った4人の日本人を記念」

さらに、イスラエルの国会議員が、第二次世界大戦時にユダヤ人難民を救った日本人に感謝状を贈ったエピソードと、岡本容疑者が出席した集会が「パレスチナのテロ組織のメンバーであり、罪なき命を奪った4人の日本人を記念して開催」されたことを対比しながら、次のように主張した。

(以下引用)「もしもどういった道徳的価値観を重視すべきか迷うときには、どちらの側が平和を重んじて命を救う行為を敬い、どちらの側が戦争と暴力、そして命を奪う行為を敬うのかを思い出してください」(以上引用)

国内の一部には、コーヘン氏と問題意識を共有する論調もある。例えば産経新聞は5月31日付紙面の社説にあたる「主張」の欄で、「彼女はヒロインではない」の見出しで重信元最高幹部の出所を取り上げている。そこでは、

(以下引用)「いわゆる全共闘世代には郷愁を誘われる存在なのだろう。出所を扱う多くのニュースが『時代の象徴の生還』といった趣で報じた」(以上引用)と指摘しながら(以下引用)「彼女は決して時代のヒロインではない。改めて彼女が率いたテロリスト集団による、血塗られた凄惨な歴史を記憶すべきである」(以上引用)と断じている。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

警察庁長官、日本赤軍の解散「形だけ」 テロ組織として危険性指摘

2022-05-26
© 朝日新聞社 出所後、報道陣の取材に応じる「日本赤軍」の重信房子・元最高幹部=2022年5月28日午前8時15分、東京都昭島市、山本裕之撮影
朝日新聞社 - 3 時間前
海外で数々のテロ事件を起こした過激派グループ「日本赤軍」の重信房子・元最高幹部(76)が刑期を終え出所したことに絡み、警察庁の中村格長官は2日の定例の記者会見で、「日本赤軍は解散を表明しているが、解散は形だけのものに過ぎず、テロ組織としての危険性がなくなったと見ることは到底できない」と述べた。 

 中村長官は、危険性をぬぐえない理由として「いまだに過去に引き起こした数々のテロ事件を称賛している」と指摘し、現在も7人のメンバーが逃亡中であることを挙げた。その上で、「今後とも組織の実態解明を図るとともに、関係省庁や各国関係機関との連携を一層強化し、逃亡中の構成員の発見、検挙にむけ最大限努力していきたい」と述べた。

 日本赤軍は1970年代を中心に世界各地で航空機の乗っ取りや大使館襲撃などを次々起こした。50年前の72年5月30日には、イスラエル・テルアビブのロッド国際空港で、岡本公三容疑者(74)ら日本人メンバー3人が自動小銃を乱射するなどし、約100人が死傷する事件を起こした。

 重信元幹部は2000年に潜伏先の大阪府内で逮捕され、オランダ・ハーグの仏大使館を武装占拠した事件などで懲役20年の判決が確定し、服役。今年5月28日に東京都内の施設から出所した。報道陣の取材や公表した手記で、謝罪や反省を述べ、参加した赤軍派(日本赤軍の前身)について「『武装闘争路線』が間違っていた」などと振り返った。

 重信元幹部は2001年に日本赤軍の解散を宣言した。いまも逃亡中とみられる岡本容疑者ら7人が国際手配されている。(編集委員・吉田伸八)

「国際テロの魔女」などとも呼ばれた日本赤軍の元最高幹部、重信房子受刑者5月28日に刑期満了を迎え出所する。 2022/05/26 10:30
© 産経新聞 日本赤軍の元最高幹部、重信房子受刑者=平成12年11月8日
Fusako Shigenobu

英雄・・・。

2022-05-31
© 朝日新聞社 レバノンの首都ベイルートで30日夕、パレスチナ人墓地で開かれた記念集会に出席し、
左翼組織「パレスチナ解放人民戦線(PFLP)」のメンバーらと笑顔をみせる岡本公三容疑者(中央下)
 レバノンの首都ベイルートにあるパレスチナ人墓地で30日、1972年のイスラエル・テルアビブのロッド空港での乱射事件から50年の記念集会が開かれた。実行犯の一人で、レバノンに政治亡命している元日本赤軍の岡本公三容疑者(74)が支援者に付き添われて現れた。

 イスラエルからのパレスチナ解放を求める左翼組織「パレスチナ解放人民戦線(PFLP)」が主催した。PFLPは岡本容疑者をパレスチナに自らの身を捧げた人物として英雄視しており、身の回りの世話などの支援を続けている。

 岡本容疑者は2000年に政治亡命を認めたレバノン政府から政治活動などを制限されていることから、公の席上に姿を現すのは極めて異例だ。PFLPによると、最近は一時入院するなど、健康状態の悪化が指摘されていた。

近影です。

何故、侵略が・・・

2022-05-28
『讀賣新聞』2022.05.28朝刊より
TOPへ戻る