闘いの歴史
闘いの記録 (戦争と人間)
安倍晋三元首相、死去 演説中に狙撃
7月8日午前11時半頃、奈良市内で演説をしていた安倍晋三元首相が銃撃され、死去した。67歳だった。
事件を受け、昭恵さんは都内の自宅から奈良に向けて出発。午後4時55分頃、安倍元首相の入院先だった奈良県立医科大学附属病院に到着した。病院側の会見によれば、「救命センターにて懸命の蘇生措置をおこなったが、残念ながら午後5時3分に亡くなった」としている。
昭恵さんが病院に到着してから、安倍元首相の死亡まで約8分。まるで昭恵さんの到着を待っていたかのようなタイミングだった。ネット上では、遺された妻・昭恵さんに心配の声が集まっている。
《昭恵夫人病院到着が午後4時55分で 17時3分に死亡確認って、、 昭恵さん来るの待ってたんですね泣 悲しい》
《昭恵さん大丈夫かな あんなに仲良しな夫婦なかなか居ない 凄い心配…》
《遺された昭恵さんのことを考えると本当に愛する人をいきなり奪われて失ったってことだから胸が痛いし身が引き裂かれる思いになる》
「昭恵さんの心痛は、想像を絶するものがあります。1987年に安倍元首相と結婚してから、2人は仲睦まじい夫婦として知られてきましたから。
紹介で出会った2人ですが、昭恵さんを見初めた当初、安倍元首相は『すらっとして脚がきれいなんだよね』とのろけていたとか。
昭恵さんの自由な振る舞いが批判を浴び、側近たちが安倍氏に進言することもありましたが、『俺が言っても聞かないから』と受け流していた。
一方で、家庭内では、昭恵さんが安倍氏のことを支え続けてきました。多くの批判にさらされても、お互いにかばいあった夫婦だったんです」(政治部記者)
昭恵さんのインスタでも、たびたび夫婦の2ショットがあがっていた。6月10日にも、2人が笑い合う写真とともに、6月9日で32回めの結婚記念日を迎えたことを報告している。
愛し合う2人にとって、別れはあまりにも突然だった――。
85年の安倍晋太郎外務大臣来聖の際、山口県人会(当時・河添清会長)はサンパウロ市内のシーザーパークホテルサロンで歓迎会を行い、県人会員118人が祝った。当時31歳の安倍晋三氏も秘書として随行していた。
会に出席した西村武人県人会顧問(74、山口)は、「晋太郎さんは、日本の新リーダーとして輝いていた」と当時を振り返り、晋三氏については「決して目立たず、常に後ろに控えていらした」という。
安倍晋三元首相"襲撃事件"日本国内に衝撃走る 戦後に襲撃され死亡した政治家は3人
安倍晋三元首相が8日、奈良市で襲撃され、日本国内に衝撃が走っている。選挙期間中の異例の自体とあって波紋は大きい。
戦後に政治家が襲われて死亡した事件は、1960年の浅沼稲次郎社会党委員長、90年の丹羽兵助元労相、2002年の石井紘基議員の3人。浅沼委員長は、東京・日比谷公会堂で演説中に右翼の青年に刺されて死亡。丹羽元労相は名古屋市内の陸上自衛隊駐屯地で、統合失調症で入院中の男に首を刺され、その後亡くなった。石井議員は東京都世田谷区の自宅前で右翼団体代表の男に刺され死亡した。
近年では、2007年、伊藤一長長崎市長がJR長崎駅前で暴力団幹部の男に狙撃され、翌日死亡している。
奈良市で街頭演説中に不審な男に襲われ、路上に倒れた自民党の安倍元首相(中央)
街頭演説中の安倍晋三元首相の背後に男が近づくと、「ドーン」という銃声のような音が2回響いた。8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅近く。集まっていた聴衆は「キャー」と大きな悲鳴を上げ、安倍氏は数秒後、その場に倒れ込んだ。
現場にいた共同通信記者によると、男はすぐに近くにいた警備の警察官に取り押さえられた。現場には「医療関係者の方はいませんか」との声が響いた。