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宮殿で出迎え受けたバイデン氏、表情ぎこちなく…記者殺害で孤立の皇太子に「免罪符」
■ツーショット
両氏はジッダの宮殿で対面した。車を降りたバイデン氏を皇太子が出迎え、握手の代わりに拳をタッチさせてあいさつした。「皇太子に会いに行くのではない」と公言していたバイデン氏は、ツーショットの場面を避けたかったとみられ、ぎこちない表情だった。
会談では、記者殺害事件も協議された。バイデン氏は会談後の記者会見で、「米大統領として、人権問題に沈黙することはできないということを伝えた」と明らかにした。
■お膳立て
米サウジ関係は、事件に対するバイデン政権の対応を巡り、悪化していた。バイデン氏は2020年の大統領選期間中から、「サウジをのけ者として扱う」と発言し、大統領就任直後には、サウジが軍事介入するイエメン内戦に関し、サウジへの軍事支援を停止した。昨年2月には、皇太子が事件に関与したとの報告書を公表した。
そうした冷遇にもかかわらず、サウジ側は今回のバイデン氏訪問に向け、お膳立てをしてきた。イエメンでは今年4月、支援する暫定政権と反政府武装勢力フーシとの停戦を実現した。6月には、石油輸出国機構(OPEC)加盟国やロシアなどによる「OPECプラス」の閣僚級会合で、サウジが主導して原油を追加増産する合意を取りつけた。国交がないイスラエルの航空機の領空通過も認めた。いずれも米側が対応を求めていたものだ。
■「免罪符」見方も
サウジがバイデン氏訪問にこだわった背景には、王位継承者としての皇太子の威信回復を図る狙いがあるとみられる。
事件を機に皇太子は長らく、欧米から距離を置かれてきた。主要20か国・地域(G20)首脳会議の場で皇太子と握手を交わすのは、中国やロシアなど人権問題に口を挟まない権威主義国家の指導者だけだった。
そうした中でバイデン氏との会談が実現したことは、皇太子が米国から事実上の「免罪符」を得たとの見方が広がっている。
米サウジ関係は、米国が安全保障を担い、サウジが石油を安定供給するという「石油と安全保障」の盟約のもとに成り立ってきた。サウジとすれば、バイデン政権との従来の外交関係を回復させ、産油国として影響力を誇示できただけでも大きな外交成果だ。会談に同席したサウジのアデル・ジュベイル国務相(外務担当)は16日、地元紙アラブ・ニュースのインタビューで「訪問は、米国にとってのサウジの重要性を象徴するもので、大成功だった」と評価した。
◆サウジ人記者殺害事件=サウジ王室を批判してきたサウジ人記者のジャマル・カショギ氏が2018年10月、トルコのサウジ総領事館で殺害された事件。サウジは当初、事件を否定していたが、殺害時の音声データなどの流出を機に、殺害を認めて容疑者を拘束した。ムハンマド皇太子が殺害を指示したとの疑いが持たれているが、サウジ側は否定している。