モンスター井上
【 ボクシング編 】
ドネア、井上尚弥の標的王者フルトンに助言「ボディ以外で彼を倒せない。タフな男だ」
昨年12月、世界バンタム級4団体統一の偉業を成し遂げたボクシングの井上尚弥(大橋)。今年1月にスーパーバンタム級への転向を発表し、米メディアではWBC&WBO世界同級統一王者スティーブン・フルトン(米国)と対戦の可能性が報じられている。かつて井上に2度敗れている元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は、米メディアのインタビューで2人に言及。対戦が実現した場合、条件次第では「イノウエにとって厳しい夜になる」などと語っている。
ドネアは2019年のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で井上と対戦し、フルラウンドの死闘の末に判定負け。昨年6月の再戦では2回TKO負けしている。米専門メディア「ファイトハイプ」公式YouTubeのインタビューでは、対戦の可能性が指摘されているフルトンに「ガードを高く構えないといけない。ジャブを使って動くんだ。イノウエは速いよ。パンチも強力だ」と助言を送っていた。
井上とリングで拳を交えた経験を振り返ったドネアは「イノウエは、慎重に試合を進める時に良いボクシングをする。(井上VSドネアの)第1戦で彼は私をなぎ倒せると思っていた。序盤で倒そうと思っていたらパンチを食らった。第2戦では私にフックを当てられてから『マズい』って感じで慎重になってカウンターや頭を使うようになった」と2試合を表現。井上については慎重である時の方が実力を発揮するタイプと見ているようだ。
「彼(井上)は賢い男だ。前後に動くタイプのボクサー。左右へはあまり動かない」と分析しているドネアは、フルトンに「ジャブを使って距離を保つ必要がある。ジャブでイノウエを防げば、回り込むのは難しくなるし、彼(井上)は確信が持てる時以外はオーバーハンドを放たない。だから、フルトンは良い守備、良いジャブ、良い距離を築かなければいけない」と助言した。
さらに「それができればイノウエにとっては厳しい夜になるだろう。ボディショット以外ではイノウエを倒せないだろう。タフな男だからね」と語った。「イノウエに彼の距離で戦わせたらパワフルだ。でもバックペダルを踏ませれば力は弱まる。後ろに下がるのは彼にとって心地よくもない」とも指摘している。
一方で井上には「イノウエはただ、今までやってきたことを続けるべき。フルトンに出し抜かれるな。叩き潰すんだ。パワーを感じさせて、考えを変えさせるんだ」とアドバイスしていた。
THE ANSWER編集部
衝撃の264秒勝利で「井上尚弥」世界トレンド1位
プロボクシングの世界バンタム級3団体王座統一戦は7日、さいたまスーパーアリーナで行われ、WBAスーパー&IBF同級王者の井上尚弥(29=大橋)がWBC同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)に2回1分24秒TKO勝ちし、日本人初の3団体統一王者となった。
衝撃の264秒にツイッターでは「井上尚弥」が世界トレンド1位まで浮上。ネットからは「井上尚弥つよすぎて震える」「井上尚弥バケモン強くて草」「井上尚弥強すぎwwリアル60億分の1じゃん」「井上尚弥強すぎワロタwwww。2時間半待って4分24秒で終わったの草」「やば!!!!井上尚弥やっぱモンスターや!強すぎや!圧倒的やんか!やば!興奮して寝れねーな」など絶賛の嵐。
さらに直前にはプロ野球でDeNAの今永投手がノーヒットノーランを達成したこともあり「ファイターズは今永にノーノー食らったけど、井上はドネア相手に完全試合。ちょっと桁が違う強さだった」「井上尚弥は完全試合みたいなもんやん」「井上完全試合お疲れ。これは金払って見る価値あるわ」「これこそ完全試合でしょ」と大盛り上がり。
なかには「ディープインパクト以来の衝撃」「井上尚弥選手これはディープインパクトの若駒Sより衝撃的かも」「井上尚弥選手はもう国宝です」「井上尚弥すごい!こんな凄いものが地上波で流れないなんて…」「井上尚弥=ディープインパクト。これは間違いない」など歴史的名馬の名前も飛び出すなど、あまりの衝撃KOに様々な声が上がった。
プロボクシングの世界バンタム級3団体王座統一戦は7日、さいたまスーパーアリーナで行われ、WBAスーパー&IBF同級王者の井上尚弥(29=大橋)がWBC同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)に2回1分24秒TKO勝ちし、日本人初の3団体統一王者となった。19年11月以来2年7カ月ぶりの再戦で返り討ちにし、WBA王座7度目、IBF王座5度目の防衛にも成功。WBO同級王者ポール・バトラー(30=英国)との4団体王座統一戦へ前進した。
試合後にライブ配信された「Amazon プライム・ビデオ」のブースで井上は「凄いプレッシャーもあったし夢みたいです」と開口一番。ドネアは前に出てくるのは予想していたが開始早々の左フックは意表を突かれた。「ガードの隙間を割ってきたのでこれは立て直さないとまずいと思って出たんですけどそれが上手く当てはまったなと思いました」と話した。
1回開始1分ぐらいの相手の動きを見てドネアの調子はいいと感じたという。「ドネアは当日の計量であまり体重を戻してなかったのでスピード勝負にきているのかなと思いましたけどかなり良い仕上がりだなと感じました」と話した。1回終了間際に右ストレートでダウンを奪い、ラウンド間にセコンドへ「2Rはいかないよ」と伝えていた事を明かした。「自分の性格上、出てしまうと思ったので自分を冷静にさせるためにもセコンドには“いかないよ”と言ってましたね」と語り、2回の最初は様子を見て戦おうと思ったがドネアの足がフラついた時点で前に出ると決断したようだ。
キーになったパンチについて番組MCのくりぃむしちゅーの上田晋也から質問されると「1Rにあのタイミングでダウンを奪えるパンチを出せたのが一番のポイントかなと思います」と振り返った。