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ちょい話【et cetera】

ちょっといい話

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聴く

2022-01-27
Facebook 杉原 米和さん曰く

聴く
「自分の声をきかせるよりも、他人の美しい声に耳を傾けることに心を使え。」 魯山人
 人の声を聴くことの難しさ。先ず、自分の心を澄ますことが先決かもしれない。自分の声さえ聴けないで、どうして他人の心の声が聴けるだろう。心を落ち着けて、他人の声を聴く。

 今、1月から「ラジオななお」の「せとみのりの石崎魂」(火曜日19時〜19時30分)という番組にパーソナリティとして出演中。インターネットのサイマル放送で、聴くことができます。「ラジオななお」のホームページをご覧ください。

 2月は、私の新刊『共に揺れる、共に育つ』と、具体的に地域の教育課題と重なる点を二人で話す。「ものさしの多様性」「地域の教育力」「子供の力」等である。瀬戸君と私は、同じ町の出身で、高校の同級生。私は、放送を共にしながら、方言の海に泳いでいるような懐かしい感覚になる。能登には能登の、石崎には石崎の方言がある。
 瀬戸君の方言を聴きながら、私は父や母につながる故郷に帰ることができる。
「ふるさとの訛(なまり)なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく」
   石川啄木『一握の砂』
 啄木は、自らの心の声に耳を澄ました歌人である。啄木は、「聞」ではなく、「聴」を使っている。「そを聴きにゆく」と。「聴」は、積極的にききにいく意味である。


「オカーサンヤスメ」は、手抜き料理の代名詞・・・?

2022-01-25
讀賣新聞 朝刊

ほっ、トラック発見

2022-01-23
読売新聞の朝刊

「わびすけやおくりむかへる女客」     室生とみ子

2022-01-23
「わびすけやおくりむかへる女客」     室生とみ子
 室生とみ子(1895〜1959)は、犀星の妻で6歳年下。二人には、こんな寄り添うような句がある。
「石垣のあひまに冬のすみれかな」        室生犀星
「ほそぼそと冬のすみれの咲きにけり」       室生とみ子
 小さなもの、ささやかなものに対する二人の眼差しが好きである。
 とみ子は、金沢の生まれ。金城女学校に通い教員免許を取得する。金城女学校は、明治37年、師範学校教諭であった加藤廣吉が、女子教育の振興を計るため、金城遊学館を創設。
 とみ子は、大正3年に母校の金沢市新堅町尋常小学校(現在の、犀桜小学校)の訓導を務め、短歌や俳句を地元新聞に投稿していた。それを犀星が見て、二人は文通を始めて、大正7年に結婚する。
 犀星は、とみ子との出会いを「永久の友」という詩に詠んでいる。その一部を紹介したい。
「自分は初めて彼女に逢ふことが出来た
君はしみ入るやうな透明な
美しい悲哀に充ちた目をして
僕の前に立ちあいさつをした
僕は僕の考へてゐたとほりの
その容貌をもつてゐた彼女を見て
僕は自分の予言や自信を喜しく感じた
この人に逢ふために僕は永い間苦しんだ
求めあがいた幸福と安息との一切が
此の中に充ちあふれることをかんじた
僕の生涯をゆだねるに足る
その一切が潜在してゐて
僕の掘るがままに芽を生してゐた
僕はどうか永久の友となつてくれるやうに
僕の生涯を温めてくれるやうにたのんだ
君と僕とはてがみを交して
永い間お互ひの高さや深さを知り合つた」
 とみ子には、句集『しぐれ抄』がある。
   室生犀星記念館学芸員の嶋田亜砂子さんの文章によると、
17歳で能登七尾の小学校に赴任しているとのこと。

谷川浩司著『藤井聡太論』

2022-01-19

Facebook 安田 稔さん曰く

谷川浩司著『藤井聡太論』を読み終えました。
著者は一時代を築いた将棋の永世名人です。
藤井聡太さんはまだ19歳で今注目の4冠のプロ棋士です。
20代の営業の頃、2年間愛知県瀬戸市を担当してお世話になった町なので、その町出身の藤井聡太さんの凄さを知りたいという好奇心からでしたが、同じくかつて4冠だった谷川さんは天才棋士・藤井さんをどう見ているのか興味深く読みました。
谷川さんは藤井さんの強さを、小さい頃から将棋がずっと好きで一度も指したくないと思ったことがない。
それはプロの棋士でも特異なことで、その好きからくる集中力は生半可ではなく、何時間でも先の手を読み続ける考える力を持っている。
それに探究心、対応力、柔軟性、直感力、大局観などに優れまだまだ伸びしろがあるそうです。
さすがに谷川さんの内部から見た説明は説得力がありました。
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