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大相撲の世界

【 大相撲の巻】

「間に合うでしょう」

2023-12-28
伯桜鵬 © zakzak 提供

大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)で、新入幕Vまであと一歩の活躍から2場所連続休場で西幕下5枚目まで陥落した伯桜鵬(20)に復帰の可能性があると27日、師匠の宮城野親方(38)=元横綱白鵬=が明かした。

伯桜鵬は名古屋場所で千秋楽まで優勝を争い一大旋風を起こしながら、古傷の左肩の脱臼が頻発するため8月下旬に手術を決断。当初は全治半年で休場は3場所に及ぶとされていたが、驚異の回復を見せているという。25日の番付発表後は、関取が着用できる白まわしに別れを告げて幕下以下の黒まわしを締め、ぶつかり稽古で胸を出している。相撲を取る稽古は年明けに再開予定だ。

宮城野親方は「新入幕で活躍したという期待と、将来を考えて無理をさせたくないという気持ちが半々。若いから番付を下げたくない気持ちもあると思うけど、本人と相談して決めたい」と心中は複雑ながら、「医師は『良くなった』と言っている。間に合うでしょう。(初)場所は(初日が)遅いからね」と期待する。本場所の初日は奇数月の第2日曜に設定され、最も早いパターンだと8日だが、来年の初場所は最も遅い14日。この6日間の違いは大きい。

来年1月8日に成人式を迎える「令和の怪物」はカレンダーも味方につけられるか。 (塚沢健太郎)


「お茶漬けをよく食べてます。うれしいです」

2023-12-27
永谷園から贈られた新化粧まわしを手に笑顔を見せる熱海富士(同社提供) © スポーツ報知/報知新聞社
過去には高見盛ら“人気力士の証し” 今後はCM出演も (msn.com)

 大手食品メーカー「永谷園」は27日、2場所連続で優勝争いをするなど今年大ブレイクを果たした大相撲の西前頭筆頭・熱海富士(伊勢ケ浜)とCMタレント契約を結んだことを発表した。今後、CMや広告に起用する予定だという。似顔絵がデザインされた新しい化粧まわしも贈られ、同社によれば「誰もが魅了される熱海富士関の『あふれんばかりの笑顔』をアート調に表現しました」という。

 これまでに高見山、高見盛、照ノ富士、遠藤、朝乃山が務めてきた“人気力士の証し”だ。期待の21歳は「(永谷園の)お茶漬けをよく食べてます。うれしいです。期待に応えられるように頑張りたいですね」と、満面の笑みを浮かべた。

 ◇熱海富士 朔太郎(あたみふじ・さくたろう)本名・武井朔太郎。2002年9月3日、静岡・熱海市出身。21歳。伊勢ケ浜部屋。20年11月、初土俵。22年春、新十両。同年九州、新入幕。敢闘賞2回。186センチ、181キロ。得意は右四つ。家族は母、妹。

貴景勝 ピケベアが施された新しい化粧まわしで綱取りに意欲
BIGピケベアをサプライズでプレゼントされた貴景勝
東スポWEB (tokyo-sports.co.jp)

 大相撲の大関貴景勝(27=常盤山)が、新しい化粧まわしで来年の飛躍を誓った。

 27日に都内で行われたイベント「ジェラートピケ 貴景勝関 化粧廻し贈呈式」に出席した貴景勝は、中央にピケベアが施されたかわいらしい化粧まわしを前にし「立体的なまわしというのは、ほとんどない。2024年の初場所からこのまわしを着けさせていただくので、身の引き締まる思い。この化粧まわしに恥じないような相撲をとっていきたい」と決意を新たにした。

動き出す年寄名跡問

2023-12-27
60歳で亡くなった元関脇・寺尾の錣山親方 © NEWSポストセブン 提供

12月17日に「うっ血性心不全」のため60歳で急逝した錣山親方(元関脇・寺尾)の葬儀が同23日に東京・江東区の錣山部屋で営まれた。角界関係者ら400人が参列し、「寺尾、ありがとう」の大合唱で見送られた。錣山親方を乗せた霊柩車は両国国技館の前に停車し、相撲ファンを熱狂させた国技館の土俵にも別れを告げた。

【写真】錣山親方の通夜、葬儀・告別式。鶴竜親方も弔問に姿を見せていた。

 錣山部屋では弟子の立田川親方(元小結・豊真将)が「錣山」と「立田川」の名跡を交換し、錣山部屋を継承予定。理事会の承認を経て、初場所からスタートする。協会関係者が言う。

「兄の井筒親方(元関脇・逆鉾)も現役親方として亡くなった(2019年9月死去)。この時は場所中ということで、緊急理事会が開催されて部屋の力士は後継者が決まるまで鏡山部屋(元関脇・多賀竜)の一時預かりとなった。

「音羽山部屋」新設へ
元横綱鶴竜 © 読売新聞
陸奥部屋の行く末は・・・?

 日本相撲協会は27日の理事会で、陸奥部屋付きの鶴竜親方(38)(元横綱)が同日付で年寄「音羽山」を襲名し、陸奥部屋から独立することを承認したと発表した。東京都墨田区に新設する音羽山部屋に、力士2人と床山1人とともに移る。

 また、振分親方(元幕内宝千山)と出来山親方(元幕内佐田の富士)が名跡を交換することも発表された。

訃報

2023-12-18
【名勝負】平成元年 名古屋場所 寺尾vs小錦
【名勝負】平成元年 初場所 千代の富士vs寺尾
【名勝負】平成3年 夏場所 貴花田vs寺尾
寺尾vs舞の海 (平成3年九月場所)
早すぎる別れ 元関脇・寺尾の錣山親

 17日に60歳で亡くなった大相撲の元関脇・寺尾の錣山親方は、昭和から平成にかけて土俵を彩った。39歳まで現役を続け、歴代7位の1359回連続出場を果たした「土俵の鉄人」に、あまりにも早い別れが訪れた。

 細身ながら強敵にひるまず立ち向かった。同じ昭和38(1963)年生まれの元横綱・北勝海(現八角親方)や元大関・小錦らとともに「花のサンパチ組」と呼ばれた。7個の金星を獲得した一方、横綱・千代の富士に大技のつり落としで敗れたこともあった。

 引退後は独立して錣山部屋を創設。自身の子供の頃のニックネーム「アビ」にちなんでしこ名に付けた阿炎は関脇まで昇進した。

新十両昇進に際して本名の堀切からしこ名を改め、笑顔の阿炎(左)と師匠の錣山親方=東京・両国国技館で2015年1月28日午後0時40分、井沢真撮影 © 毎日新聞 提供
日刊スポーツ新聞社 によるストーリーさん曰く、元関脇寺尾の錣山親方告別式で弟子の阿炎は号泣
高田延彦夫妻や鶴竜親方、大関霧島ら参列

大相撲の元関脇寺尾で、17日に60歳で死去した錣山親方(本名・福薗好文)の告別式が23日、東京・江東区の錣山部屋で営まれた。現役時代は細身の体ながら闘志あふれる突っ張りで昭和から平成の土俵を沸かせ、高い人気を誇った。現役を長く務めた「角界の鉄人」とのお別れになった。

正午前の出棺では、沿道を埋め尽くしたファンから「寺尾、ありがとう!」の声がかけられた。棺の後ろを歩いた弟子の小結阿炎は号泣。立田川親方(元小結豊真将)ら弟子の手で、棺が霊きゅう車に運び込まれた。クラクションが鳴らされて霊きゅう車が出発すると、再び「寺尾、ありがとう!」などの声がかかる中、見送られた。

綱取りに挑む大関・霧島の「陸奥部屋」が後継者選びに難航し閉鎖の危機

2023-12-13
横綱昇進に挑む大関・霧島(左)と師匠の陸奥親方(時事通信フォト) © NEWSポストセブン 提供
NEWSポストセブン によるストーリーさん曰く、背景にある「年寄名跡不足」の問題

 11月場所で2度目の優勝を果たし、年明けの1月場所で横綱昇進に挑む大関・霧島(27)。その師匠の陸奥親方(元大関・霧島、64)は来年4月に65歳の定年を迎えるが、部屋の後継者選びが暗礁に乗り上げ、存続が危ぶまれているというのだ。若手親方が言う。

「この話が浮上したのは九州場所中のことです。陸奥親方が部屋をたたむと明言したわけではないが、福岡国際センターの会場内で一部の親方衆の間でも部屋が閉鎖されるという情報が盛んに囁かれていた。時津風一門の関係者が多く出入りし、陸奥親方の弟弟子の元力士がやっている博多のちゃんこ店でも噂になっていた。それで情報が一気に広がった。



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