鉄の今
【今の鉄路】
山手線はどこからどこまで?
2021-10-25
「山手線展~やまのてせんが丸くなるまで~」
山手線はどこからどこまで?~山手線トリビア1
去る10月9日よりスタートした
企画展「山手線展~やまのてせんが丸くなるまで~」
多くの方にご来館いただいています。
首都・東京の中心部を1周して走る山手線、日々多数の方に利用され、数ある日本の鉄道路線の中でも、もっとも有名な路線のひとつでしょう。ではこの山手線、どこからどこまでが山手線でしょうか? 当たり前すぎる問いですが、これが意外に難問です。
普通に考えると東京から東京まで、1周しているすべての区間が山手線だと思いがちですが、実は違うんです。答えは品川から新宿、池袋をへて田端までの間が山手線なのです。
では品川から東京、田端の間はどうなるの??となりますが、答えは東京~品川間は東海道本線、東京~田端間は東北本線なのです。つまり線路はつながっていても三つの路線にまたがって山手線と称しているわけです。JRの各路線には名前(線路名称)がつけられていますが、この線路名称は各線の成り立ちを反映して命名されており、その後の旅客の流動に応じて設定された実際の運転系統とは異なることがしばしば起こっています。つまり、山手線という線路名称と、実際の運転系統は異なっている、というわけです。これは同線の成り立ちにも深く結び付いています。
埼京線や湘南新宿ライン、上野東京ラインなどはいずれも線路名称ではなく、複数の路線をまたいで設けられた運転系統で、こうした利便性向上ための施策の結果、路線名と運転系統が一致しないケースが各所で見られるようになっています。ちなみに埼京線はかなり複雑で、大崎~池袋間は山手線(山手貨物線)、池袋~赤羽間は赤羽線(1972年までは山手線)、赤羽~大宮間は東北本線別線、大宮~川越間は川越線と、複数の路線をまたいでひとつの運転系統を構成しているのです。
次回からは、山手線のあゆみをたどります。
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