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「夢にまで見た会場で最高の滑り」 小平奈緒、ラストレースで優勝

2022-10-22
小平奈緒 引退レースで優勝!地元長野で〝有終の美〟
© 朝日新聞社 現役最終レースの女子500メートルで優勝し笑顔を見せる小平奈緒=井手さゆり撮影
朝日新聞社 2022/10/22 13:25

 有終の美――。2018年平昌五輪スピードスケート女子500メートルで金メダルに輝いた小平奈緒(36=相沢病院)が22日、引退レースに臨んだ。

 この日、長野市のエムウェーブで行われた全日本距離別選手権の女子500メートルを37秒49で見事に優勝し、現役最後のレースを終えた。

 小平の最後の姿を見届けようと、会場は異例の満員の観客。小平は「夢にまで見た、この(満員の)会場で最高の滑りができて幸せです」と瞳を潤ませて語った。

 長野県茅野市出身の小平は、信州大から相沢病院(長野県松本市)へ。五輪は10年バンクーバー大会から4大会連続出場。平昌五輪は日本選手団の主将も務め、1000メートル銀メダル。500メートルで日本の女子スピードスケート選手として初となる金メダルを獲得した。

 五輪3連覇を狙った親友でライバルの李相花(韓国)を破った。レース後、涙する李を抱きしめてウィニングランをするシーンは話題となった。

 今年2月の北京五輪は直前に右足首を捻挫し、500メートル17位、1000メートル10位。4月に記者会見を開き、今大会を最後に一線を退くことを発表していた。

 レース後、「(スケート人生は)どのシーンも置き換えることのできない幸せな時間でした。この時間を皆さんと共有できたことが私にとって財産になる」と振り返った。

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