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【 オールラウンド編  含TOKYO2020の記録】

加藤未唯、波紋の失格騒動跳ね返し全仏制覇

2023-06-08
混合複で日本勢5人目のグランドスラムV
加藤未唯 © スポーツ報知/報知新聞社
報知新聞社 によるストーリー

◆テニス ▽全仏オープン 第12日(8日、パリ・ローランギャロス)

混合ダブルス決勝で、加藤未唯(ザイマックス)は男子のティム・プッツ(ドイツ)と組み、ビアンカ・アンドレースク(カナダ)マイケル・ビーナス(ニュージーランド)組を4-6、6ー4、10ー6で下し、4大大会初優勝を飾った。

 全仏同種目の日本勢では、昨年大会で柴原瑛菜(橋本総業)が男子のコールホフ(オランダ)と組んで頂点に立っており、2年連続優勝。4大大会では、過去に1934年ウィンブルドンの三木龍喜、97年全仏の平木理化、99年全米の杉山愛、22年全仏の柴原が勝っており、史上5人目のグランドスラム制覇となった。

 加藤は今大会、アルディラ・スーチャディ(インドネシア)と組んだ女子ダブルス3回戦(4日)で思わぬ失格騒動に見舞われた。3―1とリードした第2セット第5ゲーム途中、自コートのボールをサーブを打つ相手側のコートに片手バックハンドで返したが、不運にもボールガールの頭部付近に直撃。ボールガールが泣き出し、試合中断を経て「危険行為」として失格処分を受けた。


 加藤組が要求したビデオによる確認が行われず、相手ペアの猛抗議で警告が失格に覆った点などが議論を巻き起こした。4大大会の単、複、混合複を総なめした“女王”マルチナ・ナブラチロワ氏は「ルール変更が必要。映像で検証も出来たはず」と私見を述べ、プロ選手協会も「不当な判定」と加藤擁護の声明を出すなど、大きな波紋を呼んだ。

 テニス界を巻き込んだ騒動が冷めやらぬ中でも、「決勝くらいは楽しみたい」と自然体で臨んだ大舞台。最高の笑顔咲くグランドスラムの頂が、加藤を待っていた。

 ◆加藤、プッツ組の今大会混合ダブルス勝ち上がり

 ▽1回戦(1日) 6―3、6―2 ブレル、ガストン(ともにフランス)組

 ▽2回戦(3日) 6―4、6―4 ルシェミア、オリベッティ(ともにフランス)組

 ▽準々決勝(5日) 7―5、6―2 ステファニ、マトス(ともにブラジル)組

 ▽準決勝(7日) 7―5、6―0 スーチャディ(インドネシア)ミドルコープ(オランダ)組

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