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モンスター井上

【 ボクシング編 】

PFP1位返り咲き

2023-12-26
日計量をクリアし、ポーズをとる井上尚弥(左)とマーロン・タパレス(撮影・荒木孝雄) © サンケイスポーツ
ボクシング 井上尚弥、タパレスに圧勝なら

プロボクシングのWBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦(26日、東京・有明アリーナ)の前日計量が25日、横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで行われた。WBC、WBO王者の井上尚弥(30)=大橋=はリミットより100グラム軽い55・2キロ、WBA、IBF統一王者のマーロン・タパレス(31)=フィリピン=は55・0でともに1回でパス。井上が勝てば男子史上2人目となる2階級目の4団体統一王者となる。

先に体重計に乗った井上は一発クリアすると、両腕でマッスルポーズ。バキバキの肉体をアピールした。恒例のフェースオフでは少し離れて7秒間にらみ合ったところで、井上から右手を差し出す。タパレスと笑顔でがっちりと握手を交わす友好ムードに、計量会場からは大きな拍手が起こった。

生誕100年 日本初のボクシング世界王者・白井義男の功績と、井上尚弥との共通点

2023-11-23
第一荒川高等小学校の1938(昭13)年の卒業アルバムより男10組の写真。最後列の左から3人目が後のプロボクシング世界フライ級王者の白井義男
首藤正徳のスポーツ百景より

産声を上げたのは、1923年(大12)9月1日に発生した関東大震災の約2カ月半後。震災による火災で一家は墨田区錦糸公園近くの自宅を焼け出され、当時の荒川区三河島町に身を寄せていた。それが母体に影響したのか、予定より1カ月も早い早産で、体重は700匁(もんめ=2625グラム)にも満たなかった。

幼少期は弱虫だった。いつも同じクラスのガキ大将に文房具などの貢ぎ物を要求された。転機は小学5年生の時。たまりかねて担任に窮状を訴えたら「男なら堂々と闘ってみろ」とけしかけられた。放課後、意を決してガキ大将に「決闘」を申し入れた。

場所は学校近くの野原。無我夢中で取っ組み合った。「やあ」と声を上げて腕に力を込めたら、相手が足元に倒れていた。「自信が生まれた瞬間でした。それから運動嫌いだった僕が、相撲や剣道を始め、一番になるようになりました」。生前、ご本人から伺った。

少年はやがてボクシングを始め、戦時下の1943年(昭18)11月、1回KO勝利でプロデビューを果たす。日本人初のプロボクシング世界王者・白井義男さんである。

井上尚弥に敗れたボクサーに「佐野君、ごめんな」…

2023-11-22
判定まで1分51秒、レフェリー中村勝彦はなぜ試合を止めたのか?「悪者になってもいいんです」

井上尚弥のデビュー戦を裁いた中村勝彦は、“怪物”のプロ3戦目となる佐野友樹戦で再びレフェリーを担当することになった。試合を止めた瞬間、なぜ中村は敗者に「佐野君、ごめんな」と声を掛けたのか。発売日に3刷が決定したノンフィクション『怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ』(講談社)の著者が、「怪物に出会ったレフェリー」の物語をNumber Webに寄稿した。(全3回の2回目/#1#3へ)※文中敬称略

『怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ』

2023-11-19

2試合、計14ラウンド。リング上で井上尚弥を見つめたレフェリーは、若き日の“怪物”にどんな印象を抱いたのか。「私はね、井上選手に助けられたと思っているんです」――発売日に3刷が決定したノンフィクション『怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ』(講談社)の著者が、「怪物に出会ったレフェリー」の物語をNumber Webに寄稿した。(全3回の1回目/#2#3へ)※文中敬称略
2023-07-30
世界ウェルター級4団体王座統一戦、エロール・スペンスJr.に9回TKOで勝利したテレンス・クロフォード【写真:Getty Images】 © THE ANSWER
THE ANSWER によるストーリーさん曰く、「イノウエには巨大な敬意払うが…」

世界ウェルター級4団体王座統一戦12回戦

ボクシングの世界ウェルター級4団体王座統一戦12回戦は29日(日本時間30日)に米ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われ、3団体統一王者エロール・スペンスJr.(米国)とWBOスーパー王者のテレンス・クロフォード(米国)が激突。クロフォードが9回TKOで勝利し、世界初の2階級4団体統一を達成した。ダウンを3度奪取する衝撃のワンサイド決着。通算40戦40勝(31KO)。海外メディアからは25日に4階級制覇を達成した井上尚弥(大橋)を上回り、パウンド・フォー・パウンド(PFP)1位に推す声が多数浮上した。

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