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FA取得を前に西武が源田に超大型5年契約 その背景は… 渡辺GMが語る理由と正遊撃手の存在とは

2022-11-27
西武・渡辺久信GM © (C) スポーツニッポン新聞社
スポーツニッポン新聞社 - 昨日 15:00

西武・源田壮亮内野手(29)が26日、埼玉県所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、年俸3億円プラス出来高の5年契約を結んだ。最短で来季国内FA(フリーエージェント)権を取得する前に、球団は「チームの顔」を総額15億円を超える超大型契約で慰留。正遊撃手の主将であり、中島(現巨人)が米球界に移籍した13年以降、源田が17年に入団するまで遊撃のポジションが定まらなかった背景がある。

渡辺久信GMは「FAは来年だけど、うちとしたら残ってほしい選手。1年早めに複数年の提示をしました。球団からの誠意を伝えた」と説明。「なかなか決まらなかった(遊撃の)ところに彼がポーンと入ったことでチームが変わった。Bクラスに低迷したチームが落ち着いた」と存在の大きさを説明した。渡辺GM自身も13年の監督最終年に、遊撃手が固定できない苦しみを味わったという。

 源田はパ歴代2位の5年連続ゴールデングラブを誇る遊撃手。ディフェンス面での貢献度は大きく、打撃でも毎年打率・270前後をキープしている。3年連続Bクラスに低迷していたチームは、17年の源田入団以降6年間で2度のリーグ制覇と5度のAクラス入り。渡辺GMは「チームが一番苦しいところに現れた救世主。あそこに一人守れる選手がいるということで戦い方が本当にガラッと変わった」と説明した。同GMにとっては自身が編成部門に転身して以降に獲得した選手でもある。愛着も人一倍で「ずっと見ているので感慨深い」と語った。

 近年のFA選手では中村、栗山というチームの顔が相次いで残留。守護神の増田は20年オフに4年契約を結び、外崎も今オフ4年契約を結んだ。球団の誠意を伝えて、残留を勝ち取っている一方で、「流出の歴史」もある。今オフは正捕手の森が、オリックスへの移籍を決断。19年オフに海外FA権を行使して秋山(現広島)がメジャー移籍し、18年オフには同年の打点王・浅村と捕手の炭谷(ともに現楽天)がチームを離れた。それだけに、「生涯西武」を宣言した源田の残留は大きな意味を持つ。

 渡辺GMは「毎年毎年FA選手に関してはは残ってほしいと思う選手ばかり。こちらは誠意を示すだけで、どうにもできない権利なので。その中でもここ最近、残ってくれる選手も多くなっている。本当、チームとしてはありがたい。ネガティブなことばかり考えないで前を見ていく」と来季の4年ぶり覇権奪回に向けた体制を整えていく。

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