大分県日田市の願正寺のホームページ

天皇、皇后両陛下は英国のエリザベス女王の国葬に参列するため、ロンドンに到着された。宮内庁によると、両陛下がロンドン滞在中に宿泊するのは、国葬が開かれるウェストミンスター寺院から約2キロの距離にある名門ホテル「クラリッジズ」。一体どんなホテルなのか。

　公式サイトによると、クラリッジズは1856年にオープン。アールデコの趣残るホテルはこれまで多くの王族や著名人に愛されてきた。

　日本の皇室も、英国での宿泊先としてこのホテルを利用している。陛下は2010年3月、アフリカのガーナとケニアへの訪問の際に英国に立ち寄って宿泊。上皇ご夫妻も07年5月の欧州5カ国訪問の際に泊まっている。

　歴史あるホテルだけに、興味深いエピソードは枚挙にいとまがない。

　公式サイトによると、第二次世界大戦中には、ギリシャやノルウェー、旧ユーゴスラビアの王がこのホテルを「隠れ家」としてとどまったとされる。1945年には旧ユーゴスラビアの皇太子アレクサンドル2世がスイートの「212号室」で生まれた。その際、当時のチャーチル首相はこの部屋をユーゴスラビア領土とすることを要請したという逸話が残っている。

　長い歴史の中で改修などを重ね、オードリー・ヘプバーンをはじめとしたハリウッドスターやデザイナー、アーティストもこのホテルを利用した。ファッションモデルのケイト・モスさんはこのホテルで30歳の誕生日を祝ったとされる。

　2019年には米フォーブス・トラベルガイドで五つ星を獲得した。

　宿泊費はスーペリアルームで1泊朝食付き約23万5000円とかなり高額だ。ホテルで最も大きな部屋は245平方メートルの広さ。ただ、この部屋の価格はサイトには表示されておらず、ホテルの電話番号とメールアドレスだけが記されている。【井川加菜美