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大谷派の仏具

仏具について(真宗大谷派の場合)

「東本願寺の打敷(うちしき)」

2021-07-07

4月27日から6月14日まで、真宗本廟(東本願寺)参拝接待所ギャラリーにおいて、「東本願寺の打敷(うちしき)」展を開催しています。
 今回は、普段は近くで見ることのできない打敷の写真と実物を展示しています。
 特に、地下1階の展示ケース内には近年ご門徒の方々よりご寄進いただいた打敷を展示し、とても迫力のある内容となっています。
 今回の展示を企画した本廟部担当者は、「御影堂や阿弥陀堂で見る打敷は内陣で使用されているため、近くで見ることがありません。本山で使用される打敷の中には、1つの刺しゅうに3年余りかかり、全体の完成にはもっと多くの時間を要すると聞いています。今回、近くで見ていただくことで、大きさもさることながら、刺しゅうや細工の細かさをぜひご覧いただきたいです。そして、また様々な機会に真宗本廟に足を運んでいただく際に、打敷をはじめとする荘厳にも注目いただければと思います。」と語りました。
 ぜひ、一度足をお運びください。

「東本願寺の打敷」
○ 会  場 東本願寺参拝接待所ギャラリー1F・B1F
○ 開催期間 2016年4月27(水)から6月14日(火)まで
○ 時  間 9時から16時まで
○ 観覧無料
○ お問合先 東本願寺 参拝接待所(京都市下京区烏丸七条上る)
  Tel:075-371-9210

打敷(うちしき)

2018-07-30
打敷

 金襴(きんらん)などで美しく作られた三角形の敷物で、上卓前卓に掛けます。平常は掛けません。お内仏の引出しの中などに軽く畳んでしまっておいてください。打敷を掛けるときは、①祥月命日(しょうつきめいにち)以上の年忌法要 ②中陰法要(ちゅういんほうよう) ③正月 ④春秋彼岸 ⑤お盆 ⑥報恩講(ほうおんこう) ⑦結婚式などです。②の中陰法要には、白地の打敷を掛けますが、ご用意の無い場合には便宜上、通常の打敷を裏返して使用することも可能です。
 上卓前卓には、おつくえ本体と下水板(げすいた)と呼ばれる薄い板とで出来ており、打敷は本体と下水板との間に挟んで敷き込みます。


 

 

打敷の関連知識

 打敷は、釈尊説法の座をおかざりしたことに由来し、仏前の三具足をならべるときの敷物として発達してきたものです。質素な須彌壇や前机には打敷による荘厳が必要ですが、彫刻や豪華な彩色をほどこした荘厳具にはその必要があまりありません。したがって現今は通常はほとんど使用せず、重要な法要のみに使うことが多くなっています。打敷本来の形は、方形の裂地を角を前にして前後左右とも相似に覆い掛けるので、卓の寸法より少し大きく調整して左右及び前後に角の垂れたのが正式とされています。法要によって打敷の規定はありませんが、なるべくその法要にふさわしい図柄・色目のものを用いるのが望ましいです。
 掛けた打敷を押さえる板を「下水板」(建水板・水板ともいう)と言います。下水板は打敷を押さえるだけでなく、花瓶の水が打敷に垂れるのを防ぐ意味もあります。
  打敷は、打布、内布とも呼ばれ、打敷の「打」には「張る」という意味があり、卓上に張り敷くことを意味しています。

お仏飯(仏供/ぶく)

2018-08-02

(1) 仏器

 真鍮製でお仏供(ぶっく)を盛る器のことを仏器といい、
一対を上卓上の火舎香炉の両脇に供えます。
仏器の中には中板という板を入れ、
お仏供をその上に高く盛ります。
大谷派においては、
突出し盛糟(もっそう)という道具を使って、
蓮の実に似せて円筒形に高く盛りあげます。
お仏供は午前中にお下げするのが作法になっています。


(2) 仏器台

 仏器を乗せる台のことを仏器台と呼びます。
小さなお仏壇の場合、上卓をおくスペースがありません。
このような場合、
ご本尊の前にお仏供を一つ仏器台の上に乗せてお供えします。

仏供の盛り方

2018-07-02
押し出します!
仏供

木蝋(もくろう)

2018-07-30

木で出来た朱塗りの飾り蝋燭(ろうそく)です。

 蝋燭を灯さないときは必ず、木蝋をたてておきます。

 


木蝋の関連知識

 輪灯や菊灯で灯明を点ずることは、その起源は大変古いといわれていますが、蝋燭の場合は比較的新しく、その使用は室町以後であると考えられています。
どちらも照明の効果とともに浄火を燃ずるという意味がこめられているといわれます。
ご本尊は光明本尊ともいい、光りを放たれる姿が描かれていますが、蝋燭の光りは、如来の智恵の光りを象徴するものです。この蝋燭の光りは、「浄火をもやす」との意味から、電気で間にあわせることのできないものです。
 蝋燭は、大谷派では「いかり形」と呼ばれる上部の肩の張ったものを使用するのが正式ですが、その用途によって、白蝋・朱蝋・金蝋・銀蝋があり、一般法要には白、年忌・報恩講には朱色、慶事法要(落慶法要・仏前結婚)には金蝋(朱蝋でもかまいません)、葬式・中陰などには銀蝋(なければ白蝋でも可)をそれぞれ使います。
立燭する場合、通常その尊前では焼香します。
また一尊つまり中尊前・祖師前のみの立燭はありえず、両尊前立燭焼香が一応の原則ですが、年中行事などの場合、立燭ばかりもあります。
  蝋燭の規格は、元々重さで表わされ、「匁」で表示されますが、それがそのまま号数になっている場合もあります(例:五十匁型=五十号)。この蝋燭は「ローソク」というように現在読みますが、昔は「ラツソク」という風に発音していました。

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