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大谷派の仏具

仏具について(真宗大谷派の場合)

花瓶

2018-08-02
花瓶

お花を立てる真ちゅう製の器で、
「かびん」と同じ字ですが「かひん」と宋音で読みます。
花瓶には丸型と角型があり、
丸型には鰭(ひれ)付と耳付が有ります。
ただし、在家用のほとんどは丸型です。
丸型鰭付花瓶は鰭を正面にして、
三具足の場合は左端に、五具足の場合は左右両端においてください。

お花は、正式には一対ですが、
平常は三具足(灯香花)ですからご本尊に向かって左に一つで良いのです。
なお、いのちのない造花や毒花、トゲのある木花、つるに咲く花はお供えいたしません。

花瓶と香炉の組み合わせです。

2021-11-25
Facebook 吉峯 教範 さん曰く
花瓶と香炉の組み合わせです。

丸花瓶に角香炉が「真」
角花瓶に丸香炉が「行」
丸花瓶に丸香炉が「草」
だと聞いております。

ただし、真行草をどう使うかについては、

法要の重さに応じて使い分けるという方と、
中尊と祖師前、その他の三者で使い分けるという方
のふた通りの解釈があるようです。

一般的に丸の花瓶に丸の香炉の組み合わせはもっとも軽い荘厳ですから、中尊前や祖師前には用いず、法名前等で用いることが多いです。

輪灯(りんとう)

2018-08-02
輪灯(りんとう)

お仏壇の中を明るくする照明用の真鍮製の灯火具です。
真宗大谷派においては、
真鍮の棒を丸くまげた模様の無いシンプルな丸蔓のものを使用します。
輪灯の栓は内側に向けてさすのが作法となっています。
また、輪灯を吊る高さは、
輪灯の底が花瓶の上部と同じ高さになるように吊り下げます。

瓔珞(ようらく)

2018-08-02
瓔珞(ようらく)

重い法要の時のみ、輪灯の笠の上に吊し荘厳されます。
大谷派においては平常荘厳ではありませんので、
普段は片付けておくべきものです。


瓔珞の関連知識

 江戸時代の初期に京都の因幡薬師に独特の輪灯があり、これを西本願寺が模倣して導入したのち、そのままに東本願寺が真似をしたので、西本願寺がこれを防ぐため現在の様な豪華な彫りを施したといいます。その対抗上、東本願寺は笠の上に豪華な瓔珞を吊ったといわれています。

打敷といえば三角形のイメージですが、実は、これが元来の様式です。

2019-02-10
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