逸品の世界
ちょっと気になる逸品の世界
あすから「正倉院展」
時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010
TAKAKO KIKUCHI 「七宝×日本画」
「七宝焼×日本画」という技法の珍しい組み合わせ。
七宝で表現された生き物の持つ光沢と透明感は、生命が放つ煌めきのようです。
また岩絵具で描かれた背景は、柔らかい空気感でそれを支えています。
菊地は「作品の中に小さな世界を築きたい」とし、二つの技法を一つの世界で共存させました。
期待の作家の初個展です、ぜひお立ち寄りください。
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「あれは冷泉家であったのか!」
皇族 久子さま 粋な「破れ」の帯 承子さま「糞掃衣」調の意
やわらかな白藍色(しらあいいろ)の地に、宮廷の女性が用いた檜扇(ひおうぎ)と鳳凰の刺繍が見事な訪問着をお召しだった。
京都市で京友禅の誂えを専門とし、著名人らの顧客も多い「京ごふく二十八」を営む原巨樹(はら・なおき)さんが注目したのは、久子さまの帯だ。
「締めていらっしゃるのは、破れ亀甲文様の帯です。長寿吉兆の象徴である連続した亀甲を破れ目のようにデザインした文様で、着こなしに軽やかなリズムが生まれます」
破れ亀甲文様の帯は、昨秋の園遊会や黒田清子さんの披露宴などでもお使いだった。昨秋は、流水文様が美しい裾濃(すそご)の着物と調和する朱色の帯留めを、今年は白藍色の訪問着と同じオパールのような石のついた帯留めを選ばれたことで、また新鮮に着こなされている。お気に入りの帯のひとつなのかもしれない。
この春の園遊会では、承子さまも、帯に「粋」な意匠を選ばれている。
身長も高い承子さまは、ふだんから大振りの古典柄や唐(中国)風の髪型や衣装の子どもたちが遊ぶ姿を描いた唐子文様といった難しい柄行も、スタイリッシュに着こなされる。
この日の園遊会では、春にふさわしく朱や白の菊を中心に裾に牡丹が描かれた訪問着だが、前出の原さんは、やはり帯に注目したという。
「お釈迦さまが修行で用いたとされる『糞掃衣(ふんぞうえ)』をイメージされた帯ではないでしょうか」
糞掃衣は、ここ最近注目を集めた正倉院宝物のひとつでもある。ぼろ布を洗い清め、縫い合わせた袈裟を身に着けることで、執着を手放したことに倣ったとも言われる。
原さんは、糞掃衣を織りで表現しモダンに仕上げた帯と古典柄を組み合わせた着こなしに惹かれた、とほほ笑む。
「糞掃衣は用い方が難しいのですが、フォーマルな園遊会でスマート着こなされている。素晴らしいなと感じました」
















