和平ということ
ロシア VS ウクライナ
【ゼレンスキー大統領】「前向きな動きがあった」トランプ政権との再会談へ調整開始
プーチン氏「ロシアは何も手放さない」
トランプ米大統領の就任後、ぎくしゃくする米国と欧州、ウクライナを横目に、同国への侵攻を続けるロシアが自らを正当化する主張を続けている。プーチン大統領は和平交渉について、ウクライナや欧州だけでなくトランプ氏にもすべての要求を認めさせる構えだ。
【写真】ウクライナの頭越しにトランプ氏と交渉開始 プーチン氏の思惑は
「我々は自らのものは手放さない。平和で安全な環境で、我が国の安定的な発展を保証する和平案が必要だ」
プーチン氏は6日、侵攻で戦死した兵士の母らとの会合でこう強調。ロシアが「歴史的な土地」と主張して一方的に併合宣言したウクライナ4州の「領有権」などで譲歩する考えのないことを示した。
トランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領が先月28日の会談で決裂した後、欧州では、停戦への「前向きな姿勢」を求めるトランプ氏に対応するため、様々な議論が続いている。
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トランプ氏「ゼレンスキー氏から重要な手紙」
トランプ米大統領は4日の施政方針演説で、ロシアとウクライナの戦争を巡り関係が悪化しているウクライナのゼレンスキー大統領から同日「重要な手紙を受け取った」と明かした。
トランプ氏は、手紙には「ウクライナが恒久的な平和に近づくためできるだけ早く交渉のテーブルに着く用意がある。私(ゼレンスキー氏)と私のチームは、トランプ大統領の強力なリーダーシップの下、持続的な平和を手にするために取り組む用意がある。我々は、米国がウクライナの主権と独立を維持するために尽力してくれたことを本当に評価している」などと書かれていたと説明した。
また、署名されていない鉱物資源の共同開発を巡る合意については「ウクライナはあなたの都合の良い時にいつでも署名する用意がある」と記されていたという。
トランプ氏は「手紙を送ってくれたことに感謝している。同時に、我々はロシアとも真剣に話をして、和平の準備ができているという強いシグナルを受け取っている。素晴らしいことではないだろうか」と語った。【ワシントン松井聡】
ハマス VS イスラエル
イスラエル国防相 戦闘の再開に改めて言及 緊張状態続く
パレスチナのガザ地区でのイスラム組織ハマスとの停戦合意の存続をめぐって、イスラエルの国防相は5日、戦闘の再開に改めて言及し、緊張した状態が続いています。
イスラエルとハマスの停戦合意は第1段階の6週間が過ぎ、ハマス側はイスラエル軍のガザ地区からの完全撤退と、恒久的な停戦を目指す第2段階への移行を主張しています。
一方、イスラエル側はこれを拒否し、ハマスに対して、4月20日ごろまでの停戦と、人質の半数を直ちに解放することを求め、受け入れるまでガザ地区への物資の搬入を停止するとして、合意の継続が危ぶまれています。
そうした中、5日には、イスラエル軍のトップが交代する式典が行われ、新たに就任したザミール参謀総長は「ハマスは大きな打撃を受けたが、まだ打ち負かされていない。私たちは人質を連れ戻し、敵を打ち負かすための活動を継続する」と述べ、ハマスの壊滅を目指す従来のイスラエル側の主張を踏襲する考えを強調しました。
また、式典ではカッツ国防相も「人質を解放しなければ、ふたたび戦闘に戻り、ハマスは完全な敗北を喫することになるだろう」と述べ、改めてハマスへの圧力を強めていて、停戦の継続に向けて仲介国の働きかけが行われる中、緊張した状態が続いています。