往時の名車達
国産車の世界
『コスモスポーツ』1967 MAZDA
2025-02-08
facebook 玉井裕二さん曰く
世界初の2ローター・ロータリーエンジン搭載車『コスモスポーツ』が公の場に姿を現したのは、1964年の東京モーターショーのことでした。美しく未来的なプロポーションと優れた走行性能。松田恒次社長の発した『走るというより、飛ぶ感じ』という言葉をまさに具現化した車でした。
そして1967年5月に発売された『コスモスポーツ』は、世界初の実用・量産ロータリーエンジンを搭載した自動車でした。
ドイツのNSU社との技術提携によってロータリーエンジンを手に入れた東洋工業(現マツダ)は実用化のための厳しいテストと改良の結果、1967年にわが国初の搭載車マツダ『コスモスポーツ』の販売を開始しました。未来的なスタイルと491cc×2の小排気量ながら、レシプロエンジンの2リッタークラスをもしのぐ128PSの出力を発揮する圧倒的な高性能から注目されました。
全てが専用設計という『コスモスポーツ』は、148万という高価格でした。大卒初任給が2万5.200円の時代の価格。2024年の大卒初任給が22万6.000円と約9倍。そこから憶測すると、簡単には判断できませんが、今だと1.300万円以上の感覚でしょうか。
・エンジン型式 水冷ロータリー ツインローター
・総排気量 491×2cm³
・最高出力 94kW/128PS/7000min-1
㊤ 1964年の東京モーターショーに参考出品されたときの画像。
㊦ 1967年に発売された、MAZDA『コスモスポーツ』。