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競走編

駅伝

復活の区間新の舞台裏

2025-01-08
駒澤大の佐藤圭汰(左)は約10カ月ぶりの実戦で見事な走りを見せた photo by AFLO
【4月と9月、同じところを二度もケガ】


第101回箱根駅伝、復路7区のスタート前――。

 駒澤大の佐藤圭汰(3年)は、同じ区間を走る中央大の岡田開成(1年)と親しげに短く言葉を交わしていた。ともに洛南高校出身で佐藤が2学年上の先輩。お互いの健闘を誓い合ったのだろう。

 佐藤は、18秒先にタスキをもらった岡田に5km手前で追いつくと、徐々にその差を広げていった。前を行く青山学院大を懸命に追い、中継所で4分7秒あった差を、12km手前にある二宮の計測ポイントでは3分16秒まで詰めた。運営管理車にいた藤田敦史監督は7区起用がハマったと感じたという。

「最初、(3区を走った)谷中(晴、1年)の調子がそれほど良くないのもあり、圭汰を3区、7区のどちらで起用するのか迷ったんです。その際、どちらの区間のほうがアドバンテージを得られるのかを考えました。3区は圭汰でもそれほど差がつかないが、7区なら差がつきますし、復路でもう1回チャンスを作れることになる。谷中も復調したので、戦略的に圭汰を7区に置いたんです」

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