伝統と女性
伝統の中を生きる女性
明日は京都三大祭のひとつ、葵祭です。
2024-05-14
明日は京都三大祭のひとつ、葵祭です。
ちょっと葵祭の予習です。
(復習かも)
葵祭の行列の説明です。
行列は、本列と斎王代列に大別され、本列は勅使代を中心にした列、斎王代列は女人列といわれ斎王代を中心にした列です。
●本列
○乗尻(のりじり)
行列を先導する騎馬隊で、左右各3騎。上賀ふぬ茂の競べ馬の騎手である。古くは六衛府の衛士(えじ)がこれに当たったといいます。
○検非違使志(けびいしのさかん)
検非違使庁の役人で、警察司法の担当者。六位の武官。この日は舎人(とねり)の引く馬に騎乗し、看督長(かどのおさ)、火長(かちょう)、如木(にょぼく)、白丁(はくちょう)など下役を率いて行列の警備にあたります。
○検非違使尉(けびいしのじょう)
検非違使庁の役人で、五位の判官。志の上役で行列の警備の最高責任者です。舎人の引く馬に乗ります。 また、志、尉ともそれぞれ調度掛(ちょうどがけ)に弓矢を持たせ、鉾持(ほこもち)に鉾を持たせて武装しています。
○山城使(やましろつかい)
山城介(やましろのすけ)で山城国司の次官、五位の文官であります。賀茂の両社とも洛外になるので、山城の国司の管轄区域になるため警護の任につきます。舎人が馬の口を取り、前後に馬副(うまぞい)がつきます。あとに手振(てふり)、童(わらわ)、雑色(ぞうしき)、取物舎人(とりものとねり)、白丁など従者が山城使の所用品を携えてゆきます。
○御幣櫃(ごへいびつ)
賀茂両社の神前に供える御幣物を納めた櫃で、下社二座、上社一座、合わせて三合の白木の唐櫃に注連縄をかけ、白丁にかつがれてゆきます。衛士が先導しています。
○内蔵寮史生(くらりょうのししょう)
内蔵寮の七位の文官で、御幣物を管理しています。騎乗し両社に各1名が参向します。所用品を携えた雑色、白丁を従えます。
○馬寮使(めりょうつかい)
走馬をつかさどる左馬允(さまのじょう)は、六位の武官で騎乗し、弓矢を調度掛に持たせます。
○牛車(ぎっしゃ)
俗に御所車といわれ、勅使の乗る車で、藤の花などを軒に飾り、牛に引かせます。現在、勅使が乗ることはなく、行列の装飾であります。牛童(うしわらわ)、車方、大工職などの車役が、替え牛とともに従います。
○御馬(おうま)走馬(そうめ)ともいわれ、下鴨・上賀茂両社の神前で走らせ、神々にご覧に入れる馬で、2頭の馬の頭と尾には葵、柱、紙垂れをつけています。1頭に4人の馬部(めぶ)がついて引いて行きます。
○和琴(わごん)
御物の和琴で「河霧」の銘を持つ。神前の奏楽用として舞人の前、2人で運ばれます。
○舞人(まいびど)
近衛府の五位の武官で、歌舞の堪能者がこの日の舞人を勤めます。6人が騎乗でお供する。それぞれ雑色、舎人、白丁が従います。
○陪従(べいじゅう)
近衛府の五位の武官で、この日は賀茂両社の社頭で歌をうたい楽器を奏する役を勤めます。7騎が各種楽器を携えてゆきます。それぞれ雑色、舎人、白丁が従います。
○内蔵使(くらづかい)
内蔵寮の次官で五位の文武兼官。職名は内蔵助。勅使が神前で奏上する御祭文を奉持しています。騎乗し、馬副、白丁らが従います。
○勅使(ちょくし)
天皇の使いで、行列中の最高位者。四位近衛中将がこれを勤めるので、近衛使(このえづかい)とも言われます。現在、勅使は路頭の儀には加わらず、近衛使代が勤め、当時の様式どおり、飾太刀、騎乗する馬も美々しい飾馬で、朧(御馬役人・くとり)が口を取る。舎人、居飼(鞍覆持・いかい)、手振が従います。
○牽馬(ひきうま)
勅使の替え馬で、帰路に備える。舎人が牽きます。
○風流傘(ふりゅうがさ)
大傘の上に牡丹や杜若など季節の花(造花)を飾り付けたもの。行列の装いとして取物舎人4人でかざしてゆきます。
風流傘(ふりゅうがさ)
先の風流傘とは造花が少し異なる。本列の結びとなります。
●女人列
○命婦(みょうぶ)
女官の通称で、小桂(こうちき)を着用する高級女官。花傘をさしかけます。
○女嬬(にょじゅ)
食事をつかさどる女官
○斎王代(さいおうだい)
斎王は、平安時代には内親王が選ばれて祭に奉仕したものであるが、現在は未婚の市民女性から選ばれるので、斎王代と称されます。御禊(みそぎ)を済ませた斎王代は、五衣裳唐衣(いつつぎぬものからぎぬ)、俗に十二単(じゅうにひとえ)の大礼服装で、供奉者にかつがれた
腰輿(およよ)という輿に乗って参向します。
○騎女(むなのりおんな)
斎王付きの清浄な巫女(みかんこ)で、騎馬で参向するのでその名があります。6騎の女丈夫。
○蔵人所陪従(くろうどどころべいじゅう)
斎院の物品、会計をつかさどる蔵人所の、雅楽を演奏する文官で、それぞれ楽器を持っています。
○牛車(ぎっしゃ)
斎王の牛車で俗に女房車。この牛車には、葵と桂のほか桜と橘の飾りがつきます。
○命婦(みょうぶ)
女官の通称で、小桂(こうちき)を着用する高級女官。花傘をさしかけます。
○ 釆女(うねめ)
食事・供奉に奉仕した後宮の女官で、頭から心葉をつけ、一番上に小忌衣でその下に唐衣、更に絵衣(五色の花模様)を着用し、小袖に緋袴をはく。
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行列も長いですし、衣装も楽しみです。
明日はどちらでご覧でしょうか。お気に入りの場所があればこっそり教えてください。
明日の行列の予定表を添付しておきます。作戦を練ってください。
どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!
【今日の京都令和6年5月14日(火)】(No.3466)
※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。
中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。
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