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闘いの歴史

データベース(武器を用いない闘いの歴史の中で、人は如何に生きたか・・・。)

伊吹 文明 さん曰く

2022-06-13
2018年11月5日

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先週は異なる言語、宗教、生活習慣を持つ異民族の人達を、労働力不足を理由に日本に在留、働いてもらうことの利害、得失について考えました。諸外国では、異民族の流入から生じる現実への対応につき国論が二分し、政治的対立が深刻になっています。更に深刻なのは、国民の構成が複数の民族からなるのに乗じ、領土への侵略(ウクライナ・クリミア半島のロシアによる併合、旧ナチスのポーランド侵攻)や国内少数民族への抑圧(中国のウイグル族、チベット族、ミャンマーのロヒンギャ族等々)が生ずる現実です。
 この争いは、民族により異なる生活習慣、生き方や心根を多数を占める民族の「それ」に統一して、社会秩序を護りたい国家権力と、独自の「それ」を護りたい少数民族の対立です。「それ」とは、民族の長い歴史から醸成された生き方であり、民族の文化とも呼ぶものです。文化は民族の宗教、生活の歴史から醸成されるので、民族により違います。異なる文化の多様性を認め、共存することは、国際化が進めば進むほど大切なことです。しかし一方で、国が存在し、国益を 懸けてのせめぎ合いの繰り返される世界の現状では、統治の効率性や国内の一致結束は、対外交渉力の大きな部分を占めることも現実です。
 私達が文化と思っているものは、実は文化が形となった文化財です。書画、社寺仏閣等の建造物、演劇、文学作品、自然の在り方の探求、茶道や華道等の所作等々。これらに込められた、時代時代を生きた先祖の心根、知的活動こそが文化です。後世に遺す現在の日本民族の知的活動、文化の表現活動が、毎年文化の日に文化勲章の受章と文化功労者として顕彰されます。
 今年の顕彰で注目されるのは、新しい文化領域での貢献に対象を拡大したことです。日本の表現文化の育成、世界への発信に貢献された資生堂の福原義春氏、ユネスコ無形文化遺産に選定された和食の、世界への発信、受容に貢献されたキッコーマンの茂木友三郎氏、料理人の村田吉弘氏の文化功労者顕彰です。文化の衝突による国際紛争、内戦、他民族への抑圧の絶えないギスギスした現在、日本文化、食文化への理解を進めた人の顕彰はチョットいい話ですね
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